サロンガ国立公園
サロンガ国立公園は、コンゴ民主共和国にある同国内最大の国立公園です。アフリカの国立公園の中でも第2位の規模を誇るこの国立公園には、最大の熱帯原生林が残っています。1984年に世界遺産に登録されました。
サロンガ国立公園は、コンゴ民主共和国中央部のコンゴ盆地にあり、域内にコンゴ川、ロメラ川(東部の境界)、サロンガ川(マイ・マトンベ湖と並び西部の境界を形成)などの河川が流れています。
最も特徴的なのは、2万頭生息するとされるボノボです。このほか、ボンゴ、コンゴクジャク、オカピ、ミズジャコウネコ、センザンコウなどの珍しい動物たちが生息しています。
国立公園付近の人口増加やそれに伴う、耕地拡張・森林伐採などの動きが環境の悪化に結びついており、また、コンゴ民主共和国の政情の不安定さなども考慮に入れられ、1999年に危機遺産リストに加えられました。
2021年に危機遺産リストから除去されました。