スペインの「サラマンカの旧市街」は1988年に世界遺産に登録されました。
サラマンカの歴史は古代ローマ帝国の植民都市から始まります。ローマ帝国が滅亡すると、イスラム帝国の支配を受けたのち、キリスト教支配下に入りました。
スペイン最古の大学であるサラマンカ大学や中世の大聖堂などがある旧市街は、イスラム建築様式、ゴシック様式、バロック様式などといったヨーロッパの建築文化が集積されています。様々な文化の影響を受けた、サラマンカの街並みは他に類をみない美しさを誇っています。
「サラマンカの旧市街」主要スポット
スペイン最古の大学「サラマンカ大学」
1218年にはアルフォンソ9世によりスペイン最古の大学であるサラマンカ大学が設立されました。「知識を欲する者はサラマンカへ行け」と言われていた程、有名な大学でした。
サラマンカ大学は、学問の自立と自由を貫き、ときに反宗教改革や異端審問の舞台ともなりました。
マヨール広場
マヨール広場は、現在もサラマンカの中心として、公式の式典やパレード、祭りや行事が行われています。結婚式も行われることもあり、サラマンカの人々にとって憩いの場であり、街の象徴の一つとも言える場所です。
サン・エステバン修道院
1525年に着工し、1618年に完成したサン・エテバン修道院は、ドミニコ会の修道院で、ファサードは、プラテレスコ様式を代表するものです。サン・エステバン修道院は、クリストファー・コロンブスゆかりの場所でもあります。かつて航海や天文学の研究のためサマランカ大学へ通う際、滞在場所として選んだのが、サン・エステバン修道院でした。
貝の家
貝の家は、サラマンカの旧市街中心部、マヨール広場近くにあります。貝の家は、外壁に、無数のホタテ貝の装飾が埋め込まれているユニークな建物です。ホタテ貝は、聖ヤコブ(サンティアゴ)の墓があるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のシンボルです。