「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」は、かつてロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルクの建造物を含む世界遺産です。ロシアで最も美しい都市と言われるサンクトペテルブルクは、1703年、ロマノフ王朝皇帝のピョートル大帝によって作られました。彼は西欧に比べ遅れていたロシアの近代化のために西欧の文化を取り入れたのです。
この世界遺産にはサンクトペテルブルク歴史地区を含め36件が登録されています。その中には、国立美術博物館のエルミタージュ美術館や、ピョートル大帝が建設したエカテリーナ宮殿がなどが含まれています。
主要スポット
- エルミタージュ美術館
- 旧参謀本部
- 聖イサアク大聖堂
- 旧海軍省
- 大理石宮殿
- ホテル・アストリア
- マリインスキー宮殿
- マリインスキー劇場
- 至聖三者大聖堂(トロイツキー大聖堂)
- ストロガノフ宮殿
- 血の上の救世主教会
- ロシア美術館(ミハイロフスキー宮殿)
エルミタージュ美術館
エルミタージュ美術館は、18世紀半ばから19世紀にかけて建設された5つの建物で構成されています。これらの建物(小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ劇場、冬宮)は廊下で結ばれ、その中心となる冬宮は、ロシア皇帝の冬季の宮殿としてつくられました。
旧参謀本部
旧参謀本部(1819-1829)は冬宮の前、宮殿広場に位置する580メートルの長い弓状のファサードを持つ建物です。この記念碑的な古典主義の建物は、カルロ·ロッシによってエンパイアスタイルで設計されました。二つの建物が凱旋アーチで連結されています。
聖イサアク大聖堂
聖イサアク大聖堂は、サンクトペテルブルクの中心にあるロシア正教会の大聖堂です。従来のロシア・ビザンチン建築様式を基本に、新古典主義様式によるファザードで建設されており、ドームの高さは101.5メートルあります。
旧海軍省
旧海軍省の建物には、かつて海軍本部委員会とロシア帝国海軍省が設置されていました。もとは造船所でしたが、19世紀になって、五つの要塞に囲まれ、堀によって守られたものに改修されました。
大理石宮殿
大理石宮殿は、ロシアにおける最初の新古典主義建築のひとつです。宮殿をつくるよう命じたのはエカテリーナ2世です。イタリア人アントニオ・リナルディの設計で、1768年に着工し、1785年に完成しました。
ホテル・アストリア
ホテル・アストリアは、グランド・ホテル・ヨーロッパ、ネフスキー・パレスと並ぶペテルブルクを代表する5つ星ホテルです。サンクトペテルブルク市内中心部の聖イサーク広場に面し、聖イサアク大聖堂に隣接しています。
マリインスキー宮殿
マリインスキー宮殿は、イサーク広場をはさんで聖イサアク大聖堂の南、モイカ川の対岸にあります。この宮殿は、ニコライ1世の第一皇女マリア・ニコラエヴナの結婚に際し、その贈り物として建造されたものです。
マリインスキー劇場
オペラとバレエ専用の劇場、マリインスキー劇場の起源は、1783年に女帝エカテリーナ2世の勅令により、オペラとバレエの専用劇場として開設された帝室劇場です。
至聖三者大聖堂(トロイツキー大聖堂)
至聖三者大聖堂(トロイツキー大聖堂)は、ワシリー・スタソフの設計により、帝政様式末期のスタイルで建設されています。 ロシアでは伝統的に帝国の連隊はそれぞれに大聖堂を持っていました。
ストロガノフ宮殿
ストロガノフ宮殿は、建築家バルトロメオ・ラストレッリの設計によるロシア・バロック様式の建築で、1753年から1756年にかけて建造されました。ネフスキー大通り17番地、モイカ川の畔にあります。
血の上の救世主教会
血の上の救世主教会は、公式名をハリストス復活大聖堂といいます。「血の上の」と呼ばれるのは、1881年3月13日(ユリウス暦3月1日)の皇帝アレクサンドル2世暗殺によるもので、教会は皇帝遭難の地に建っています。
ロシア美術館(ミハイロフスキー宮殿)
ロシア美術館は、ロシアの美術館の中で最大のコレクションを誇ります。本館になっているミハイロフスキー宮殿は、皇帝パーヴェル1世が第4皇子ミハイル大公のために建設した宮殿でした。