サン=ルイ島
サン=ルイ島はアフリカのセネガルにある世界遺産で、セネガル北西部にあるセネガル川河口に浮かぶ島であります。この島はセネガル川の運んだ土砂が堆積して造られた長さ約2500m、幅約350mの三角州で、ここには、かつてのフランス領西アフリカ時代に首都だった都市サン-ルイがあり、島の西側にあるムスタファ・マリク・ゲー橋でセネガル本土と結ばれています。
フランスが、1659年、植民都市サン=ルイ=デュ=フォールを建設したのがこの町の歴史の始まりです。以後、サハラ交易の拠点となり、特に奴隷貿易が盛んになってからは、その重要性が著しく増大したため、古い町並みには、植民地時代に計画的に整備された都市の建造物群が多数残され、植民地時代の西アフリカの様子を今に伝える貴重な歴史資産になっています。