サブラタの考古遺跡
サブラタは、古代トリポリタニアの三都市のうち、最西端に位置した都市。現在のリビアの北西端ザウィア市に位置します。
現在のトリポリ(かつてのオエア)の西約65kmの地中海沿岸に存在しました。その遺跡群は1982年にサブラタの考古遺跡としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
サブラタ港の建造は古く、おそらく紀元前500年頃にフェニキア人の交易拠点として建造されたものです。そこは、アフリカの後背地の産品を扱う沿岸部のアウトレットとしての役割が与えられていました。
サブラタは、一時マシニッサ王が治めていた短命のヌミディア王国の属領となったあと、ローマ帝国の組み込まれ、西暦2世紀から3世紀に都市が再建されました。
危機遺産リストへ
2016年の第40回世界遺産委員会において、「サブラタの考古遺跡」を含むリビアの全世界遺産が危機遺産リストに加えられました。