ロベン島
ロベン島は南アフリカ共和国西ケープ州ケープタウンから約12km沖合のテーブル湾にある島です。『ロベン』は『アザラシ』を意味するオランダ語で、「監獄島」とも呼ばれる背景は反アパルトヘイト運動の活動家たちが政治犯として収容された刑務所があったためでした。
この刑務所は「苦闘の大学」とも呼ばれ、ここを出た者たちは南アフリカを民主主義へと導いていきました。ケープタウンからフェリーで島へ向かうツアーが有名で、その他ハンセン病患者の隔離施設や精神病院、国防訓練基地などもおかれた歴史があります。
ここに何年も投獄されていた人種的抑圧反対運動の指導者たちには、ネルソン・マンデラやウォルター・シスル、ターボ・ムベキ、アーメド・カスラダ、ロバート・ソブクウェといった人々がいます。
黒人に対する人種隔離政策の記憶を伝える負の遺産として世界文化遺産に登録されました。