リガ歴史地区は、ラトビア共和国の首都リガの旧市街と新市街が該当し、リガは同国最大の人口を擁しています。また、「バルト海の真珠」と讃えられる美しい港町で、ユネスコの世界遺産に登録されています。
「リガ歴史地区」主要スポット
リガについて
町の始まりは1200年。同年、ブレーメン司教アルベルトによって聖堂や兵舎が築かれ、1255年には大司教座が置かれました。1282年に、北ドイツの有力な都市連合、ハンザ同盟に加わり、13~15世紀にバルト海東岸の商業の中心地として、ロシアと西ヨーロッパ地域を結ぶ交易によって繁栄しました。
旧市街には、中世ドイツの商業都市の特徴が見られ、とりわけハンザ同盟時代の町並みがよく残されています。ほぼ中心部にあるリガ大聖堂をはじめ、聖ヨハネ聖堂、聖ペテロ教会堂は13世紀に建てられました。リガ大聖堂は、その後18世紀まで増改築が繰り返されたため、ロマネスク、ゴシック、バロックなど、さまざまな建築様式が見られます。
郊外には、ラトビア民俗博物館があり、野外博物館も兼ねています。また、保養地として知られる海岸、ユールマーラも西方にあります。リガの記録は2世紀にはじまり、長らくヴァリャーグによる東ローマ帝国への交易ルートとして、ダウガヴァ川は古来より利用されており、河口から15キロに広がるリガは、天然の良港でした。リガという名称もリヴォニア語の「円」という意味から由来します。
リガ城
リガ城はリヴォニア騎士団とリガ市民の抗争の際に破壊された城の代償として、敗北した市民が1330年につくった城です。支配者が変わる度、増改築が繰り返され、創建当時の面影を見ることはできません。現在、リガ城は北側部分がラトビア歴史博物館として、ほかの部分を大統領府として使用されています。
三人兄弟の家
三人兄弟の家は、三連を成すリガの典型的な建物で、外観は建築当時の姿をほぼ留めており、3つともそれぞれの時代を表す特徴的な建物です。
リガ大聖堂
リガ大聖堂はバルト三国で最大の規模を誇る大聖堂。通称「ドーム教会」として知られています。 リガ大聖堂は、1211年ローマ教皇の命を受けたアルベルト司教によって建てられました。
火薬塔
リガ歴史地区において、かつての防御施設の中で唯一現存する塔が火薬塔です。 リガの火薬塔は4世紀に建設されましたが、建設後、上部をスウェーデン軍に破壊されます。その後、火薬を保管する火薬庫として使われていました。
猫の家
ラトビアのリガ旧市街のリーヴ広場北側にある猫の家は、屋根の上で背伸びをする猫の像が印象的な建物です。この屋根の上の猫、以前は猫の家の隣、大ギルドにお尻を向けていたといいます。
聖ペテロ教会
13世紀初頭、先住民のリーヴ人が木造教会を建立したことに始まり、その後、石造教会へと改築されました。幾度の改築と修復を繰り返し、大部分は第二次世界大戦後に再建されたものです。高さ123mの尖塔はリガのランドマークとなっています。
スウェーデン門
スウェーデン門は、スウェーデン統治時代に街で最後に造られた門で、リガ歴史地区内に現存する唯一の城門です。現代では、新婚カップルの聖地として有名です。スウェーデン門をくぐると幸せになると言われており、新婚カップルが立ち寄る名所となっています。