ライン渓谷中流上部



ライン渓谷中流上部はドイツのラインラント=プファルツ州の都市であるコブレンツとビンゲン・アム・ラインの間にあるライン川の渓谷に広がった、地理学や歴史、文化や産業などのさまざまな要因が複合して作りだした独特な景観からなる世界遺産です。

ライン川は先史時代より交易の重要な通路としての役割を果たし、その川辺には多くの城塞が作られ、その渓谷には今もなお古城や古い町並み、聖堂や修道院といった中世以来の景観が残されています。

ライン川の美しい川の流れに立つ急峻な岩壁ローレライには、船乗りたちを虜にする金色の髪の妖精が住むというロマンチックな伝承が生まれる程に美しい自然の美と、陽光が降り注ぐブドウ畑の上に現れる古城や宮殿などの見事な景観は、見る人を魅了せずにはいられません。

 ローレライ

photo credit: Loreley via photopin (license)

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ローレライという高さ130mの切り立った崖の岩から望むライン川の美しい景色は、世界的にも有名です。中でも一番狭い場所で流れが速く水面下には多くの岩礁が潜み、船が事故を起こしたという航行の難所でした。

 ラインフェルス城

ザンクト・ゴアの背後の山上に建つラインフェルス城。難攻不落のお城としての威厳を誇っていましたが、18世紀に廃墟となり、1973年から一部が高級ホテルとして利用されています。大部分は廃墟のまま残され、現在は要塞博物館としての役割を担っています。

 エーレンフェルツ城

photo credit: ABC via photopin (license)

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エーレンフェルツ城はワインで有名な街のリューデスハイムに位置する、右岸の急斜面のぶどう畑の丘の上に建つお城です。17世紀にフランス軍に破壊されてからは廃墟となりました。

 プファルツ城

1326年に通行税を徴収する関所として、右岸にあるカウプ街のライン川の中州に建てられた真っ白な古城。現在は、資料館となり見学可能です。平らな岩島に1326年にルートヴィヒ4世によって築かれた、軍艦を模して造られたお城です。五角形の船の形をしているのは、激流化した水の流れによる損傷や流木などで城壁が崩されるのを防ぐためといわれています。

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 マルクスブルク城

ブラウバッハの南側に位置する、170mの高さの岩山の上に聳える右岸の古城。中世の古城の中で、戦乱による破壊を唯一免れた幸運なお城です。一度も敵に攻略されたり破壊されたことがなく、現在も13世紀前半ごろのお城の姿を完全に残しています。

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 ネコ城(ノイカッツェンエルンボーゲン城)

ローレライの難関である急カーブを超えるとすぐ右岸に見えてくるのがネコ城です。対岸にあるラインフェルス城を守るために、軍事基地として建てられました。1989年以来日本人男性の所有で、一般公開はされていません。

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 ネズミ城(トゥルンベルク城)

ネズミ城はライン川の右岸に築城されたお城。実名はトゥルンベルク城。現在はガイドツアーのみ、内部見学が可能です。1353から1388年にトリーア大司教ベームント2世によって建てられたお城で、当時のお城の中でも近代的で技術的にも、とても優れた建物でした。

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 ラインシュタイン城

左岸にあるラインシュタイン城はライン川でも美しいお城に数えられ絶大な人気を誇っています。900年頃カロリング王家によって築かれたといわれ、13世紀に裁判所として使われたかっちりした姿が好印象です。

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 ライヒェンシュタイン城

ライヒェンシュタイン城は、ライン川の左岸にある11世紀に基礎が造られたお城です。盗賊の巣窟となった時代を経た悪名高い城。この地域でも歴史が古いことでも知られるお城です。現在は美しいぶどう畑の上に立つ博物館となっています。

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 ゾーネック城

ライン川左岸にある、ライヒェンシュタイン城の次に見えてくる城です。現在は、国有化され博物館となり、ガイドツアーのみで内部見学ができます。狭い道路や細い階段などが迷路みたいで楽しいスポットです。

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 シェーンブルク城

ライン川左岸にあるオーバーヴェーゼルの南に位置する、山上に建つ大きなお城。レ・ミゼラブルの作者ビクトル・ユーゴが「最も美しい廃墟」と絶賛したことでも有名です。現在はホテル&レストランとなっています。お城からはカウプの街、プファルツ城など美しい景色が広がっています。

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 グーテンフェルス城

ライン川右岸のカウプの街の背後に「HOTEL」と書かれた建物があります。かつて皇帝が愛した絶景のグーテンフェルス城。13世紀に築かれたトリーア大司教が所有しましたが、カウプの街と共にプファルツ選皇帝に支配されたお城です。

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 リーベンシュタイン城

photo credit: P1020879 via photopin (license)

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「リーベン(Lieben)」=愛という名前を持ち、もう一つのお城「シュタイン(Stein)」=石という意味の城を合わせて愛と石の城という名の城です。

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 シュタールエック城

ライン川の左岸にある、11世紀か12世紀に建てられたお城です。山道を15分かけて登ったところにある、眺望豊かなユースホステルとなっています。古城ホテルよりリーズナブルに泊まれる古城ユースホステルとして人気です。

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 ストルツェンフェルス城

ライン川クルーズで最後に見えてくるお城です。13世紀に建てられた城の基礎の上に建つ、イギリス風後期ロマン主義様式の代表格の美しいお城です。現在内部は博物館として公開され、7つの部屋には高価なアンティークの調度品や華やかな内装は見る価値ありです。

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シュテレンベルク城

photo credit: P1020878 via photopin (license)

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約200m南東方向にあるリーベンシュタイン城と共に「敵対する兄弟の城」伝説が残るライン河右岸の城です。ライン川下りでは手前がリーベンシュタイン城で左奥がシュテレンベルク城です。現在はカフェ&レストランとホテルとして利用されています。

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ザンクト・ゴアルスハウゼン

「妖精の岩」とも呼ばれる岩山のローレライがある、ライン川右岸の町です。対岸には姉妹都市のザンクト・ゴアールがあり渡し舟で行き来することができます。

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オーバーヴェーゼル

ライン川左岸にあるザンクト・ゴアールとバッハラッハの間にある町。10世紀にザクセン家の皇帝によって築かれた美しい城という名前を持つ、シェーンブルク城がある町。

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ザンクト・ゴアール

photo credit: Sankt Goar via photopin (license)

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ハイネの詩に歌われたローレライの岩山の対岸にある街「ザンクト・ゴアール」。ライン流域最大規模を誇る1245年建造の廃墟城のラインフェルス城が山上に聳えています。ここから見る右岸のネコ城の景観は絶景です。

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ボッパルト

photo credit: St. Severus via photopin (license)

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ライン川沿いには白亜のホテルが立ち並ぶ優美な雰囲気の町。ライン川左岸に位置する絶景を望めるスポットです。商店街も栄えているので、カラフルでかわいい家を見ながら散策したりお土産を買ったり、カフェでドイツのグルメを堪能するのもおすすめ。

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リューデスハイム

photo credit: IMG_3726 via photopin (license)

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ラインの真珠と呼ばれるワイン醸造で有名な「キュート」という言葉が似合う町です。ライン川の右岸にあり、この地からコブレンツまでが「ライン渓谷中流上部」の範囲となっています。

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コブレンツ

コブレンツ|ライン渓谷中流上部

ライン川左岸にある、観光船の起終点となっている街「コブレンツ」。ライン川とモーゼル川の合流地点で水運の要衝として繁栄し、昔を偲ぶ建物が建ち並んでいます。4つの中級山地とブドウ畑の素晴らしい街で壮麗な宮殿や教会、かつての貴族邸宅や市民家屋が建ちならぶ観光にもってこいの町です。

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