ドイツ中央部のゴスラーという小さな町には、10世紀頃から1988年に閉鎖するまで約10世紀も稼働し続けたランメルスベルク鉱山があります。
この鉱山から採掘された銀を使って銀貨が作られ、ゴスラーの町は繁栄貨幣鋳造権を持った町として繁栄し、ローマ帝国の経済を支えることとなりました。
町には、当時作られた地下水を地下からくみ上げる工夫が見られる坑道や、銀貨鋳造の看板が掲げられた職人の家が今も残されています。特に16世紀頃の建物が当時の姿のまま見ることができます。
ランメルスベルク鉱山の南部にあるオーバーハルツ水利管理システムは、この鉱山にエネルギーを供給するのに約800年も使われていた水利システムで、とても貴重なものだといえます。