インドにある「ラージャスターン州の丘陵要塞群」は2013年に世界遺産に登録されました。クンバルガル・フォートやジャイサルメール・フォートなど6城砦が含まれています。
ラジャスタン州の砂漠の砦は、インド北西部全体に広がっている世界最大の砂丘となっており、デリーから所要約35分で毎日航空機が飛んでいます。
ラジャスタン州の砂漠地帯には8世紀からラージプート族が住んでおり、ヒンドゥー教を主体とした独自の文化を築いていました。ずっとこの地で暮らしてきたラージプート族は、厳しい砂漠での生活環境と、他国からの価値観を取り入れながら、独自の文化を創っていきました。
インド、ペルシア、トルコをはじめ種々の民族が行き交う要衝であったため、丘陵地帯に堅固な城塞を築いて、オアシス都市群を築き上げられた結果、城砦が各地に残されることとなりました。
「ラージャスターン州の丘陵要塞群」主要スポット
- クンバルガル・フォート
- ジャイサルメール・フォート
- チットールガル・フォート
- アンベール・フォート
- ガングロン・フォート
- ランタンボール・フォート
クンバルガル・フォート
クンバルガル・フォートは、ラージャスターン州ウダイプルから北西約80kmの位置にあります。城は、2世紀のジャイナ教徒の建物が起源となっていますが、その後15世紀にヒンドゥー教の王朝であるメーワール国のクンバ王によって強固な城壁が建設されます。
ジャイサルメール・フォート
ジャイサルメール・フォートは、インド北西部ラージャスターン州ジャイサルメールにあります。トリクータの丘に建つジャイサルメール・フォートは、1156年ジャイサルメール王国を建国したラーワル・ジャイサルの命により建設が開始されました。
チットールガル・フォート
チットールガル・フォートは、以前からあった建物を15世紀にクンバ王が改築したもので、難攻不落の城をいわれていました。チットールガル・フォートには城の象徴とも言える2つの塔が現在も残っています。ヴィジェイ・スタンバ(勝利の塔)とキルティ・スタンバ(名誉の塔)です
アンベール・フォート
アンベール・ファートは、インド・ラジャスターン州アンベールにあります。アンベールは、カッチャワ・ラージプート族が築いたアンベール王国の首都でした。小高い丘の上に建つアンベール・フォートは、もともと砦のあった場所に1592年国王マン・スィン1世の命により築城が始まりました。