キトの市街は、エクアドルの首都キトの旧市街を対象とするユネスコの世界遺産で、アーヘン大聖堂、ラリベラの岩窟教会群、イエローストーン国立公園などとともに1978年に登録された最初の世界遺産12件のひとつです。
キトの市街は保存状態の良好さが高く評価されている歴史地区であり、16世紀には南米大陸におけるキリスト教布教の拠点だったことから、かつては「アメリカ大陸の修道院」の異名をとっています。
市街には当時を偲ばせる様々な建築様式の聖堂・修道院などが数多く残っています。キトの建設は1534年のことで、インカの武将ルミニャウイの追撃の途上でこの地に入ったセバスチャン・デ・ベナルカサスによるものでした。
「キトの市街」主要スポット
サン・フランシスコ聖堂・修道院
サン・フランシスコ聖堂・修道院は、南アメリカ大陸最古の歴史を誇る聖堂・修道院。完成までに、70年以上の歳月を要して建設され、キトで最も風格ある佇まいは「アンデスのエル・エスコリアル宮殿」と称されています。
ラ・コンパニーア聖堂
エクアドルにおいて最高のバロック建築と称される聖堂が、ラ・コンパニーア聖堂です。ラ・コンパニーア聖堂は、サン・フランシスコ聖堂・修道院建設後の1605年にドイツ人イエズス会士レオンハルト・ドイブラーの設計により建設が着工しました。その後、イタリア人のベネッチオ・ガンドロフィットに引き継がれ、160年以上もの年月をかけ完成しました。