有名なエジプトのピラミッドは、「メンフィスとその墓地遺跡 – ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」という名称で世界遺産に登録されています。
この世界遺産の見どころはやはり「ギザの三大ピラミッド」でしょう。ギザの三大ピラミッドとはクフ王のピラミッド・カフラー王のピラミッド・メンカウラー王のピラミッドを指しています。
上記の他にも、ジェゼル王の階段ピラミッド・ペピ1世のピラミッド・メルエンラー1世のピラミッド・スネフェル王の赤いピラミッド・スネフェル王の屈折ピラミッドと、数々のピラミッドがこの世界遺産に含まれています。
「メンフィスとその墓地遺跡」主要スポット
ギザ
ダハシュール
サッカラ
クフ王のピラミッド(ギザの大ピラミッド)
クフ王のピラミッドはクフ王の墳墓として20年かけて建てられたピラミッドです。クフ王のピラミッドは、古代のエジプト史上を見ても最大級のピラミッドです。このいわゆる”ピラミッドの形”で作ったのはクフ王が最初でした。世界の七不思議で唯一現存する建造物でもあります。
カフラー王のピラミッド
ギザの三大ピラミッドのうちクフ王のピラミッドに次いで2番目の大きさを誇るカフラー王のピラミッドですが、クフ王のピラミッドより高い台地に建てられているため、人の目には一番高く見えます。あの有名なスフィンクスはこのピラミッドを守るように建っています。
メンカウラー王のピラミッド
ギザの三大ピラミッドのうち、最も小さく、他の2つのピラミッドと比較して、長さで半分、体積で8分の1ほどの大きさです。北面には大きな傷がありますが、これは破壊に失敗した痕だといわれています。
スネフェル王の赤いピラミッド
ピラミッドの大きさは、高さが104m、底辺が218m×221m。勾配は43度と緩やかなつくり。エジプトのピラミッドの中では、クフ王とカフラー王のピラミッドに次いで3番目の大きさになります。壁面が二等辺三角形になっており、これが最初の真正ピラミッドともいわれています。
スネフェル王の屈折ピラミッド
屈折ピラミッドは、その独特な外観が特徴です。高さは105m、底辺は189mですが、傾斜が途中で変わっており、上部は43度、下部は54度となっています。そのため、屈折ピラミッドと呼ばれているのです。
ジェゼル王の階段ピラミッド
階段ピラミッドは、その名の通り階段状になっており、段数は6段あります。高さは62m、東西は125m、南北は109mあり、底面は長方形です。地下28mの所には地下室が掘ってあり、玄室や回廊が作られました。
メルエンラー1世のピラミッド
サッカラにあるメルエンラー1世のピラミッドは、父ペピ1世のピラミッドと同様にかなり崩壊してしまっています。かつては高さ約52.5m、一辺は約78mあり、勾配は53度であったそうです。
ペピ1世のピラミッド
ペピ1世も歴代ファラオと同様にピラミッドを建設しましたが、現在はほとんど崩れてしまっており、ピラミッドの形を成していません。彼のものだけでなく、第6王朝のピラミッドは崩れてしまったものが多いようです。
メンフィスには魅力がたくさんありますね
クフ王のピラミッドは一番高いのですが、メンカフラー王のピラミッドのほうが高く見えません?
メンカウラーのほうが一段高い土地にあるからそうみえるだけです