プトラナ台地
ロシアの世界遺産であるプトラナ台地は玄武岩質の溶岩台地で、中央シベリア高原北西端の山岳地帯に広がっています。台地を形成しているのはシベリア・トラップで、最高峰は標高およそ1,700メートル のカーメン山です。
ロシアの地理重心であるヴィヴィ湖も、プトラナ台地に位置しています。「プトラナ」とは、地元のエヴェンキの言葉に由来し、「険しい湖岸を持つ湖沼群の地方」という意味を持ちます。湖の数は25,000以上にもなり、その深さは180メートルから420メートルです。
プトラナ台地の形成は、マントルプルームの上昇によって地中約3,000 kmから膨大なマグマが地表に噴出した2億5,000万年前のこととされています。プトラナ台地は、手付かずのタイガやツンドラ、極地荒原などが見られる地域であり、その大半を覆うタイガはカラマツの仲間を主体としています。哺乳類は34種が確認されており、特に有蹄類の中でも希少なシベリアビッグホーンが生息しています。