ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾
「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」は地中海に浮かぶフランスのコルシカ島西部のカルヴィとアジャクシオの間にあるポルト湾を中心とした「ピアナのカランケ」「ジロラータ湾」「スカンドーラ自然保護区」から構成される世界遺産です。
「フランスの秘境」と言われるコルシカ島は、地中海で4番目に大きな島。コルシカ島は中世まで現在のイタリアにあたる多くの国家からの支配を受けて服従を強いられ、18世紀に起こした独立戦争は実を結ばずにフランス領となって現在に至りますが、古くからコルシカ語を公用語にコルシカ人たちは民族のアイデンティティを大切にし、イタリアの影響を受けた独自の文化を形成しています。
「ピアナのカランケ」「ジロラータ湾」「スカンドーラ自然保護区」はいずれもリアス式海岸で、コルシカ島は火山活動によって山から流出してきた赤みを帯びた花崗岩が複雑な島の形を形成したもの。保護区や湾に面した町ピアナで見られる赤みを帯びた奇岩群の独特の景観と、美しい珊瑚礁のコントラストは多くの人に感動と潤いを与え続けています。