ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群
メキシコ中央部のポポカテペトル山近くにある修道院群は、16世紀にフランシスコ会士、ドミニコ会士、アウグスティノ会士たちによって建立されたもので、広大な範囲の土地で暮らしていた非常に多くの人々を、短期間にキリスト教化する上で中心的な役割を果たしました。ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群という名称で世界遺産に登録されました。
地方自治体上は、14の地区に点在していますが、いずれもポポカテペトル山の近くに建てられています。箱型の主な建造物群の質素な作りと、地域住民を監視するかのような威圧的な高さとが印象的な建造物となっています。
中でも、テポストランのドミニコ会修道院は現在は博物館に転用されており、1559年から1580年にかけて建設されたこの修道院は聖母マリアの誕生に捧げられたもので、要塞のような外観を呈しており、1588年に完成した付属聖堂の壁には当時のフレスコ画が残っており、カトリックの教義に関わりのある絵を見ることができます。