ピサのドゥオモ広場



「ピサの斜塔」で有名なピサのドゥオモ広場は、イタリアにある世界遺産です。紀元前からローマ帝国の軍港だったピサは、11世紀半ばに西地中海の覇権を握り、13世紀末まで海運都市国家として栄えました。ピサの斜塔として知られる鐘楼、大聖堂(ドゥオモ)、洗礼堂、墓所(カンポサント)の四大建築が均衡を保つドゥオーモ広場は奇跡の広場と呼ばれています。

ピサの斜塔(鐘楼)

世界遺産 ピサのドゥオモ広場
ピサ大聖堂の東側に建つ『ピサの斜塔』は本来は大聖堂に付随して建てられた鐘楼で、西側の礼拝堂とともに壮麗な大聖堂建築を形成する縦横な要素です。当初ピサの斜塔の高さは100m以上になる計画でしたが、3層まで工事が進んだ1185年から南に傾きはじめ、工事は中断されてしまいました。地盤が軟弱で、塔の重さで傾きはじめたと言われています。

ピサ大聖堂

世界遺産 ピサのドゥオモ広場 (2) ピサのドゥオモ広場にある大聖堂は、南ヨーロッパを中心に発達したロマネスク建築の典型で、十字に交差する建築の中央に円蓋を載せた外観や、太い列柱が半円アーチを描く正面の装飾は、後年、トスカーナ地方の聖堂建築のモデルとなりました。

内部の円柱の多くはイスラム教徒から略奪したもので、内部装飾にはイスラム様式のアーチやビザンティン風のモザイク画など、東方文化の影響を見ることができます。

洗礼堂

世界遺産 ピサのドゥオモ広場 (3) 大聖堂の西側に建つ白大理石の洗礼堂は、1153年から200年以上かけて建てられました。そのため、上層と下層で建築様式が異なります。上層は、柱とアーチの連なりが高さを強調するゴシック様式で、下層は、大きな半円形のアーチが安定感を醸し出すロマネスク様式です。

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墓所(カンポサント)

photo credit: Camposanto via photopin (license)

photo credit: Camposanto via photopin (license)

ドゥオモ広場の北側にある墓所は、ピサに住む貴族の墓所として13世紀後半に着工され、14世紀末ごろに完成しました。白大理石の回廊に囲まれた、美しい長方形の中庭を持っています。この中庭の土は、1200年に十字軍に参加したピサの大司教が、キリストが十字架にかけられたゴルゴタの丘から持ち帰ったものとされています。回廊にはかつて多くのフレスコ画が飾られていましたが、第二次世界大戦の戦火で大半が焼け落ちてしまいました。

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