ピエモンテ州とロンバルディア州のサクリ・モンティ
サクリ・モンティとはとはイタリア語で、「聖なる山」を意味しています。16世紀後半から17世紀にかけてオスマントルコの脅威でエルサレムに巡礼に行けないキリスト教信者の巡礼のため、ピエモンテ州とロンバルディア州には数多くの礼拝堂や聖堂が建てられました。
登録された北イタリア9箇所のサクロ・モンテはどれも参拝地として神聖な雰囲気をもっているだけでなく、丘、森、湖といった自然環境と建築物群が美しく調和しています。
ヴァラッロ・セジアは15世紀終わりにカイミ神父により造営された最初のサクロ・モンテです。45の礼拝堂にはキリストの生涯の様々なシーンを壁画や彫像で再現しています。オルタ・サン・ジュリオは、オルタ湖の湖畔の高台に聖フランチェスコの生涯を再現する20余りの礼拝堂群が緑の敷地の中に建てられています。