ペタヤヴェシの古い教会
フィンランドには、多数の木造教会が残されていると言われています。その木造教会群の中でも、とりわけ保存状態が良いとされているのが、ペタヤヴェシにある教会です。ペタヤヴェシの町に残る、この木造教会は、1994年にペタヤヴェシの古い教会として、世界遺産に登録されました。
この教会は、18世紀の中ごろに建造された宗教施設が起源となっており、その後、19世紀になって、さらに手が加えられたと言われています。その後、19世紀末には、別の木造教会が設置されましたが、20世紀に入って、この教会は、その価値を再度評価されたと言われています。
この木造教会の建築には、「校倉造」や「寄棟造」などが用いられており、聖堂内部の構造には、「ギリシア十字形」が採用されていると言われています。また、聖堂の内部に設置された「説教壇」には、聖人や天使を象った像が残されています。