周口店の北京原人遺跡
北京から南西に50キロほど離れた周口店村の竜骨山の上に、「北京原人遺跡」はあります。1920年代、考古学の世界に激震が走りました。この地で約70万年前から20万年前のものと推定される頭蓋骨が発見されたのです。この発見により、類人猿とは異なる原子人類の存在が明らかとなり、その頭蓋骨は北京原人と名付けられました。また、後に原人の使った石器および火を使った跡も次々と発見されました。
人類進化の鍵
北京原人化石は全部で頭蓋骨6個、骨の砕片12片、下顎骨15個、歯157枚および割れた大腿骨、脛骨、上腕骨などが出土。これらの骨は老若男女約40体のもの。このほか、石器材料10万点、及び火を使った灰燼遺跡と焼いた石や骨などが発見され、北京原人は直立歩行し、集団生活を営み、斧のような道具を使っての狩猟や採集、獲物を火で焼いて食していたことが明らかになったのです。
人類の進化を紐解く鍵、それが「北京原人遺跡」なのです。