パラチーとグランジ島:文化と生物多様性

概要
名称 パラチーとグランジ島:文化と生物多様性
国 ブラジル
登録区分 世界複合遺産
登録年

2019年

パラチーとグランジ島:文化と生物多様性

「パラチーとグランジ島:文化と生物多様性」は、ブラジルのリオデジャネイロ州とサンパウロ州の境に位置する、文化遺産と自然遺産の両方の価値を持つ複合遺産です。保存状態の良い植民地時代の港町と、世界的に貴重な熱帯雨林「大西洋岸森林(マタ・アトランティカ)」の生態系が一体となった美しい景観が広範囲にわたって広がっています。

この地域は、標高ゼロの海抜から2,000メートルを超える高山まで一気に高低差が広がる珍しい地形をしています。そのため、多様な気候と環境が生まれ、植物の約半数がこの地域にしか存在しない固有種です。ジャガーやクモザルの一種であるミナミムリキなどの希少生物をはじめ、数多くの哺乳類や鳥類が暮らす生物多様性の宝庫として高く評価されています。

また、17世紀末から18世紀にかけては、内陸で採掘された金をヨーロッパへ輸出する一大拠点として栄えました。同時に、鉱山などで働くアフリカからの奴隷貿易の流入港でもありました。古くからの先住民グアラニー族や、アフリカ系奴隷の子孫であるキロンボ、沿岸部の伝統生活を守るカイサヒと呼ばれる人々が現在も伝統的な暮らしや祭りを継承しており、自然と人間が深く関わってきた歴史を物語っています。

パラチーの歴史地区は、かつて金が出荷される港町として栄えましたが、後に新たなルートが開拓されたことで一時期は経済的に取り残され、開発から免れることとなりました。その結果、18世紀の風情を残す美しい白壁の建物やカラフルな扉、自動車の乗り入れが禁止された石畳の道路が奇跡的にそのまま残り、現在ではブラジル屈指の歴史的観光地として人気を集めています。満潮時には海流が街の路地に流れ込み、水面に町並みが映し出される幻想的な光景も見られます。

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称パラチーとグランジ島:文化と生物多様性
国 ブラジル
登録区分 世界複合遺産
登録年

2019年

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