「パンプーリャの近代建築群」は、2016年トルコのイスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会においてブラジルの世界文化遺産として登録されました。
「パンプーリャの近代建築群」主要スポット
パンプーリャの近代建築群について
「パンプーリャの近代建築群」は、ブラジル南東部にある都市ベロオリゾンテにあります。1940年、当時の市長ジュセリーノ・クビチェクの都市開発計画によって造られた人造湖パンプーリャ周辺に形成された近代建築群で、ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーが設計しました。
ジュセリーノ・クビチェクは、その後ブラジル大統領となり、リオ・デ・ジャネイロから現在の首都「ブラジリア(1987年世界遺産登録)」へ首都移転(新都ブラジリア計画)を行った人物です。また、オスカー・ニーマイヤーは、ブラジリアにある主要建築物の設計にも携わっています。
パンプーリャ周辺には、オスカー・ニーマイヤーが手掛けたサンフランシスコ・デ・アシス教会、ヨットクラブ、カジノ(現パンプーリャ美術館)、ボール・ルームなどの建造物が並んでいます。オスカー・ニーマイヤーの作品の特徴といえば曲線の美しさにあります。パンプーリャにある彼の建築物が湖や周辺の木々が調和しており、より自然の美しさを際立たせています。
サンフランシスコ・デ・アシス教会
サンフランシスコ・デ・アシス教会の外壁は素晴らしく、サンフランシスコ・デ・アシス(聖フランシスコ)の生涯が、鮮やかな青と白のモザイク画で描かれています。教会には、美しい庭があり、庭の緑とモザイク画の青と白が映えて大変美しく、パンプーリャを訪れたなら、必ず行くべき場所です!
カーザ・ド・バイリ
カーザ・ド・バイリは、湖に浮かぶ小さな人工島に建設されました。設計者オスカー・ニーマイヤーの特徴である曲線美を活かした建物となっています。実は、この曲線美、女性の曲線を参考にしているといわれています。
カジノ(パンプーリャ美術館)
1943年に開館したカジノは、オスカー・ニーマイヤーによって設計されました。開館当初、カジノとして機能していましたが、1946年ブラジル国内でギャンブルが禁止されるとカジノも閉鎖されることになります。その後、約10年間にわたって閉鎖されたカジノでしたが、1957年に美術館として再開されます。