「パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂」は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたイタリアの世界文化遺産です。
イタリアのシチリア島北部に位置し、シチリア・ノルマン王朝時代(1130年~1194年)の以下の9つの歴史的建造物群で構成されています。
- 2つの宮殿
- 3つの教会
- 聖堂
- 橋
- チェファル大聖堂
- モンレアーレ大聖堂
これらの建造物は、空間設計・構造・装飾の点で、シチリアにおけるヨーロッパ・イスラム・ビザンツの社会的・文化的な融合を示す貴重な事例であり、多様な出自の人々と様々な宗教が、この地において共存していたことを今に伝えています。
モンレアーレ大聖堂
ノルマン建築様式の代表的建造物、モンレアーレ大聖堂。保存状態が良く、はこの種の建造物としては規模の上でも重要な現存例となっている回廊や、総面積6,500m²にも及ぶモザイクが特徴的です。背が高い大理石板の台胴を除き、アーチの下端と脇柱を含めたすべての面が金の地に鮮やかな色のモザイク絵で精密に彩られています。