ペルシアのカナート

ペルシアのカナートは、2016年にトルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会で新規登録されたイランの世界文化遺産です。 ペルシアのカナート カナートとは、地下水路システムのことで、乾燥地帯で行われている取水方法です。山麓の水脈から横穴を掘って地下にトンネルを作り、乾燥地帯であっても水を蒸発させることなく、遠くの町や田畑まで水を運ぶことができるシステムとなっています。 カナートは、イラン...

中世の墓碑ステチュツィの墓所群

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界委員会において、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、モンテネグロ、セルビアの計4か国が共同推薦した「中世の墓碑ステチュツィの墓所群」が世界文化遺産として新規登録されました。 中世の墓碑ステチュツィの墓所群 ステチュツィは、ボスニア・ヘルツセゴビナや中世にボスニア王国の領域だったクロアチア、モンテネグロ、セルビアにある12~16世紀に築かれた巨...

レビジャヒヘド諸島

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、メキシコが推薦していた「レビジャヒヘド諸島」が、世界自然遺産に登録されました。 レビジャヒヘド諸島 レビジャヒヘド諸島は、メキシコ・バハカリフォルニア半島の南西・太平洋上に浮かぶ島々で、 サンベネディクト島 ソコロ島 ロカパルティダ島 クラリオン島 の4つの火山島と海域で形成されています。 周辺海域の最深部は、水深3,700...

アンテケラのドルメン遺跡

「アンテケラのドルメン遺跡」は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において新規登録されたスペインの世界文化遺産です。 アンテケラのドルメン遺跡 ▲ビエラ支石墓 アンテケラのドルメン遺跡は、スペインの南部アンダルシア地方マラガ近郊のアンテケラにあります。ドルメンとは、「支石墓」という意味。アンテケラには、巨大な石で造られた建造物が数多く残っています。 アンテケラのドルメ...

湖北の神農架

「湖北の神農架」は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、中国の世界自然遺産として新規登録されました。中国として、50件目の登録です。 湖北の神農架 「湖北の神農架」は、中国・古代の三皇の一人で、医学と農業の神でもあった神農皇帝が薬草を摘むため訪れたことで、その名がつけられました。 湖北省北西部にある湖北の神農架は、中国国内で唯一「林区」として指定されており、モ...

ゴーハム洞窟群

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において「ゴーハム洞窟群(ゴーハム洞窟複合地帯)」が、イギリスの世界文化遺産として登録されました。 ゴーハム洞窟群 「ゴーハム洞窟群」は、ヨーロッパとアフリカを隔てるイベリア半島のジブラルタル(イギリスの海外領土)にあります。 ロック・オブ・ジブラルタルと呼ばれる岩の東側には、200余りの洞窟があり、中でもゴーラム、ヴァンガード、ハイ...

パンプーリャの近代建築群

「パンプーリャの近代建築群」は、2016年トルコのイスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会においてブラジルの世界文化遺産として登録されました。 「パンプーリャの近代建築群」主要スポット パンプーリャの近代建築群 概要 サンフランシスコ・デ・アシス教会 カーザ・ド・バイリ カジノ(パンプーリャ美術館) パンプーリャの近代建築群について 「パンプーリャの近代建築群」は、ブラジル南東部にある都市ベ...

アンティグアの造船所と関連考古遺跡群

2016年トルコのイスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において新規登録された「アンティグアの造船所と関連考古遺跡群」は、アンティグア・バーブーダ初の世界文化遺産です。 アンティグア・バーブーダは、イギリスのエリザベス2世女王を元首とするイギリス連邦王国で、カリブ海東部にあります。 アンティグアの造船所と関連考古遺跡群 アンティグア・バーブーダ初の世界遺産となった「アンティグアの造船所と関...

ナン・マトール:ミクロネシア東部の中心的祭祀場

「ナン・マトールミクロネシア東部の中心的祭祀場」は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において新規登録された、ミクロネシア連邦初の世界文化遺産です。 ナン・マトール:ミクロネシア東部の中心的祭祀場 ミクロネシア連邦・ポンペイ島にある「ナン・マトール:ミクロネシア東部の中心的祭祀場」は、13~15世紀にかけてつくられた石造遺跡で、サンゴ礁の上に築かれた99の人工の小島か...

ピリッポイの古代遺跡

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、ギリシャが推薦していた「ピリッポイの古代遺跡」が、世界文化遺産に登録されました。 ピリッポイの古代遺跡 ギリシャ北東部フィリッピの町にあるピリッポイ(フィッリピの古代名)の古代遺跡は、マケドニア王アレキサンダー大王の父ピリッポス2世によって紀元前356年に創建された城郭都市です。 ピリッポイは、ローマとビザンティンを結ぶエグ...

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、日本を含む、フランス(代表推薦国)、ドイツ、ベルギー、スイス、アルゼンチン、インドの計7か国が共同推薦した「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」が世界文化遺産として新規登録されました。 ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献― 「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」...

ベート・シェアリムのネクロポリス – ユダヤ人の再興を示す中心地

ベート・シェアリムのネクロポリス – ユダヤ人の再興を示す中心地は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたイスラエルの世界文化遺産です。 ベート・シェアリムのネクロポリス ベート・シェアリムのネクロポリスは、紀元前2世紀以降に建設されたもので、複数のカタコンベで構成されています。これらはローマ帝国に対する第二次ユダヤ戦争のあと、エルサレムの外...

リューカンとノトデンの産業遺産

リューカンとノトデンの産業遺産は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたノルウェーの世界文化遺産です。 リューカンとノトデンの産業遺産は、山々や滝・渓谷のあるダイナミックな景観の中に位置し、水力発電所・送電回線・工場・輸送施設・町で構成されています。 これらの施設群は、ノルスク・ハイドロ社によって、空気から窒素を固定してできる人口肥料の生産のため創設され...

パドレ・テンブレケ水道橋の水利システム

パドレ・テンブレケ水道橋の水利システムは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたメキシコの世界文化遺産です。 パドレ・テンブレケ水道橋の水利システムは、16世紀に建造された、メキシコ中央高原のメキシコ州・イダルゴ州の間に位置する水道橋と水利システムのことです。 この歴史的水利システムは、採水地域・湧き水・水路・貯水タンク・アーケード状の水道橋で構成されて...

エフェソス

エフェソスは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたトルコの世界文化遺産です。 エフェソスではヘレニズム時代・ローマ時代の都市遺跡が発見されており、長い年月をかけ海岸線が西に移動したため、かつてとは異なるロケーションになっています。 アルテミス神殿 地中海地域から多数の巡礼者が訪れた、有名なアルテミス神殿の遺構は「世界の7不思議」の1つとなっています。 ...

ディヤルバクルの城塞とへヴセル庭園の文化的景観

ディヤルバクルの城塞とへヴセル庭園の文化的景観は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められた中国の世界文化遺産です。 ディヤルバクルの城塞とへヴセル庭園の文化的景観は、肥沃な三日月地帯として知られるティグリス川上流盆地に位置し、ヘレニズムからローマ帝国、ササン朝、ビザンツ帝国、イスラム、オスマン帝国、そして現在に至るまでの長い期間、重要な拠点であった場所です...

メイマンドの文化的景観

メイマンドの文化的景観 「メイマンドの文化的景観」は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたイランの世界文化遺産です。 メイマンドはイランのケルマーン州の半遊牧民たちが伝統的な季節移動を伴う牧畜を行い、冬には穴居生活を営んでいる地域で、山脈南端の渓谷、乾燥地帯に位置する自給自足の村落です。 マイマンドの村民は農業も営む遊牧民で、春から秋は山の上の住居で家...

スーサ

スーサ スーサは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたイランの世界文化遺産です。 イラン南西部ザグロブ山脈のふもとに位置するスーサは、エラム王国およびアケメネス朝ペルシアの首都だった古代都市で、首都でなくなった後も交易拠点として長く繁栄しました。 紀元前5,000年~13世紀にかけての都市遺跡が複数の層になって重なっており、様々な時代の行政建築物・住居...

パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂

「パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂」は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたイタリアの世界文化遺産です。 イタリアのシチリア島北部に位置し、シチリア・ノルマン王朝時代(1130年~1194年)の以下の9つの歴史的建造物群で構成されています。 2つの宮殿 3つの教会 聖堂 橋 チェファル大聖堂 モンレアーレ...

フライ・ベントスの文化的産業景観

世界遺産 フライ・ベントスの文化的産業景観 フライ・ベントスの文化的産業景観は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたウルグアイの世界文化遺産です。 フライ・ベントスの文化的産業景観は、南米ウルグアイ西部のリオ・ネグロ県に位置し、1859年に創設された食肉加工工場を中心に発展した、産業建築物群で構成されています。 買い付けから加工・梱包・配送までの、食肉...

サン・アントニオ・ミッションズ

サン・アントニオ・ミッションズ サン・アントニオ・ミッションズは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたアメリカの世界文化遺産です。 サン・アントニオ・ミッションズは、アメリカのテキサス州南部にあるサン・アントニオ川流域に位置する、5件の開拓時代のミッション施設と、37km南部にある1件の関連遺跡で構成されており、建築物・考古遺跡・農場・住居・教会・穀物...

フォース鉄道橋

フォース鉄道橋 フォース鉄道橋は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたイギリス・スコットランドの世界文化遺産です。 スコトランドのエディンバラ郊外のフォース川河口付近にかかるフォース鉄道橋は、全長2530mの世界で最も長いカンチレバートラス橋(支間距離が比較的長い橋に用いられる方式)です。 別名「鋼の恐竜」とも呼ばれるフォース鉄道橋は5万5千トンもの鉄...

シュパイヒャーシュタット、コントルハウス地区およびチリハウス

シュパイヒャーシュタット、コントルハウス地区およびチリハウスは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたドイツの世界文化遺産です。 シュパイヒャーシュタット シュパイヒャーシュタットは、港湾都市ハンブルクの都市部に位置しており、エルベ川の中州に1885年~1927年(一部は1949年~1967年)にかけて開発された世界最大の歴史的複合型倉庫街で、商業地区は...

シャンパーニュの丘陵・家屋・地下貯蔵庫群

世界遺産 シャンパーニュの丘陵・家屋・地下貯蔵庫群 シャンパーニュの丘陵・家屋・地下貯蔵庫群は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたフランスの世界文化遺産です。 シャンパーニュの丘陵・家屋・地下貯蔵庫群は、17世紀初頭から19世紀の工業化初期にかけて、スパークリングワインの生産方法(ボトルの中で二次発酵をさせる)が開発され発展した場所として知られていま...

ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマ

ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマ ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたフランスの世界文化遺産です。 ブルゴーニュ地方のクリマとは、ディジョン南部のコート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌの丘陵地にある、正確に土地区画がほどこされたブドウ栽培地域のことを指します。 世界遺産登録の対象は、ブルゴーニュ地方の2県...

シェラン島北部のパル・フォルス式狩猟の景観

シェラン島北部のパル・フォルス式狩猟の景観 シェラン島北部のパル・フォルス式狩猟の景観は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたデンマークの世界文化遺産です。 シェラン島北部のパル・フォルス式狩猟の景観は、シェラン島コペンハーゲン北東約30kmに位置し、「ストーレ・ディレハーヴェ」と「グリブショウ」という2つの狩猟用の森と「鹿公園」で構成されています。 ...

モラヴィア教会の入植地、クリスチャンスフェルド

世界遺産 モラヴィア教会の入植地、クリスチャンスフェルド モラヴィア教会の入植地、クリスチャンスフェルドは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたデンマークの世界文化遺産です。 デンマークのクリスチャンスフェルドは、ユトランド半島南部に1773年に建設された街のことで、ルター派教会の1つモラヴィア教会(モラヴィア兄弟団)による入植地でもあります。 その都...

土司の遺跡群

土司の遺跡群 土司の遺跡群は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められた中国の世界文化遺産です。 「土司」とは中華王朝が少数民族のリーダーに与えた官職を指します。官職を与えることでその少数民族は中華王朝のシステムに組み込まれましたが、同時に習慣や生活スタイルが保たれることにつながったとされています。 土司の遺跡群は、南方の多くの民族が集まり、暮らしていた湖南...

大山ブルカン・カルドゥンとその周辺の神聖な景観

大山ブルカン・カルドゥンとその周辺の神聖な景観 大山ブルカン・カルドゥンとその周辺の神聖な景観は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたモンゴルの世界文化遺産です。 ブルカン・カルドゥンは、モンゴル族発祥の聖地であると同時に、チンギス・カンの故郷・墓所であると言われています。山名の「ブルカン」 は、本来仏陀を意味する語がモンゴル語化した形であり、「仏」や...

サウジアラビアのハーイル地方の岩絵

サウジアラビアのハーイル地方の岩絵は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたサウジアラビアの世界文化遺産です。 サウジアラビアのハーイル地方の岩絵は、サウジアラビア中北部、ネフド砂漠にあるジュッバとシュワイミスの岩絵群で構成されています。 ジュッバの丘は、かつてはふもとに湖をたたえ、ネフド砂漠南部の人々や動物の水源となっていた場所で、その岩肌には当時の人...

イエス・キリスト洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)

イエス・キリスト洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたヨルダンの世界文化遺産です。 ヨルダンの首都アンマンから車で45分(50km)、死海の北9km、ヨルダン川東岸に位置するこの考古遺跡は、テル・アル・カラル(聖エリヤの丘)とヨルダン川近くの洗礼者ヨハネ教会の2つのエリアで構成されています。 この...

ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ

ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ(Blue and John Crow Mountains)は、2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められた世界複合遺産です。これはジャマイカで始めて登録された世界遺産になります。 ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンは、標高850mから2,256mに至り、多様な...

シンガポール植物園(ボタニックガーデン)

シンガポール植物園は建国50周年を迎える2015年、ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められた世界文化遺産です。これはシンガポールで始めて登録された世界遺産になります。 シンガポール植物園では1800年代後半にゴムの研究がされ、東南アジアのゴム産業の基礎が作られてていきました。このゴム産業は自動車産業のタイヤの生産と相乗効果で近代産業を促進させた発展していき、世界の...

百済歴史地区

世界遺産 百済歴史地区 百済歴史地区は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められた韓国の世界文化遺産です。 今回の新規登録は、2014年の南漢山城登録以来1年ぶりで、これによって韓国は計12の世界遺産を保有することになりました。 百済歴史地区は、4~7世紀に朝鮮半島西側で栄えた百済の古墳群のことで、韓国中西部の3地区にある百済王朝の8資産で構成されています。...

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められた世界文化遺産です。 1850年代から1910年にかけて日本の重工業化に貢献した遺産群で、「軍艦島」として知られる長崎市の端島炭鉱をはじめ、九州の鹿児島県から東北の岩手県にかけて点在する23資産が、幕末期の西洋技術の導入や、その後の国家主導で発展させてきた鉄鋼・...

ユダヤ低地の洞窟世界マレシャとベト・グヴリン

ユダヤ低地の洞窟世界マレシャとベト・グヴリン 「ユダヤ低地の洞窟世界マレシャとベト・グヴリン」は2014年に新たに世界遺産の仲間入りをした、イスラエルの文化遺産です。 聖書にも記載されている古都マレシャと、ローマ都市として繁栄したベト・グヴリンにある地上・地下両層に広がる遺跡が対象になっています。 人々はこれら2都市の地下に広がる白亜層から2000年以上にわたってから石灰岩切り出しており、セメント...

アラビアオリックスの保護区(抹消)

抹消された世界遺産:アラビアオリックスの保護区 アラビアオリックスの保護区は、1994年にオマーンの世界遺産(自然遺産)として登録されました。アラビアオリックスは想像上の動物であるユニコーンのモデルになったといわれているウシ科オリックス属の草食動物のことです。 この動物の特徴ある角を狙う狩猟が原因で、1972年に野生種が絶滅した過去があります。アラビアオリックスを育成するために、オマーン国王カブー...

サン=ルイ島

サン=ルイ島 サン=ルイ島はアフリカのセネガルにある世界遺産で、セネガル北西部にあるセネガル川河口に浮かぶ島であります。この島はセネガル川の運んだ土砂が堆積して造られた長さ約2500m、幅約350mの三角州で、ここには、かつてのフランス領西アフリカ時代に首都だった都市サン-ルイがあり、島の西側にあるムスタファ・マリク・ゲー橋でセネガル本土と結ばれています。 フランスが、1659年、植民都市サン=ル...

サルーム・デルタ

サルーム・デルタ サルーム・デルタは2011年に登録された、アフリカ・セネガルの世界遺産です。サルーム川など3つの川によって形作られた西アフリカ大西洋岸のセネガルにある5000km2もの面積の広大なデルタ地帯で、貝類も含めた漁業が人々の生活を支えてきた痕跡が残っています。 このデルタ地帯には、200以上の島々、マングローブの森、太平洋の海洋環境や乾燥林、汽水域の水路などがあります。また218の貝塚...

バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観

バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観 「バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観」は、2012年に登録されたセネガルの世界遺産です。バサリ地方とは、セネガルの内陸部ケドゥグ県内の地名です。 国土の中ではほぼ南東端に当たり、ギニアやマリの国境にも近いこの地方は、バサリ人、フラ人(プル人)、ベディク人らが伝統的な生活を守って暮らしており、自然環境と密接に結びついて形成された生産...

ジュッジ鳥類国立公園

ジュッジ鳥類国立公園 ジュッジ鳥類国立公園は1981年に登録されたセネガルの世界遺産です。同国北西部の都市サン・ルイの北約60kmに位置する、世界第3位の規模を持つ鳥類保護区で国立公園です。 セネガル川河口のデルタ地帯に設けられたこの公園の緑地帯には、フラミンゴ、ペリカン、ガンビアガン、サギなど350種を超える渡り鳥300万羽が越冬のために飛来します。 また、オオトカゲ、ニシキヘビなどの爬虫類、ウ...

キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群

キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群 キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群は、1981年に登録された世界遺産で、キルワ・キシワニ島とソンゴ・ムナラ島は、タンザニア南部のインド洋上の島です。この2つの島はかつて交易の拠点として栄えたところで、イスラムの遺跡が残されています。 キルワ・キシワニ島 9世紀に、キルワ・キシワニ島が商人アリ・ビン・アル=ハサンに売却されて以降、モノモタパ王国の黄金、...

ザンジバル島のストーン・タウン

ザンジバル島のストーン・タウン タンザニアのザンジバル島のストーン・タウンは、2000年に登録されたの世界遺産で、首都ダル・エス・サラーム北方、インド洋に浮かぶザンジバル島の古い町並です。 この島には10世紀頃からアラブ商人が定住していました。1498年にポルトガルの航海者バスコ・ダ・ガマは喜望峰を回るインド航路を発見しましたが、その際の航海の途上の上陸地点の一つであったこの島は、その後間もなくポ...

コンドアの岩絵遺跡群

コンドアの岩絵遺跡群 2006年に世界遺産に登録されたコンドアの岩絵遺跡群は、タンザニア中部、ドドマ州コンドア地区にある洞窟岩絵群を中心とする遺跡で、2000年以上にわたって描かれ続けてきた岩絵(ロック・アート)が残されています。 この岩絵の多くは、面積2336km2に及ぶエリアの、150以上の岩窟住居内に描かれており、赤い絵と白黒の絵に大別できます。赤い絵はより古い時代のもので、弓矢を携えた狩人...

セレンゲティ国立公園

セレンゲティ国立公園 セレンゲティ国立公園は1981年に登録された世界遺産です。タンザニア北部、キリマンジャロの裾野に広がる広大なサバンナで、自然保護を目的に設立された国立公園である。 この国立公園の面積は1万4763km2もあり、セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」という意味を表しています。草原には、ライオン、チーター、ヒョウ、アフリカゾウ、バッファロー、インパラ、キリン、シマウマ...

セルース猟獣保護区

セルース猟獣保護区 セルース猟獣保護区は、タンザニアにある動物たちの保護区で、その名前が表すように、元々は狩猟用の保護区として設定されたものでしたが、現在は狩猟が禁止された純粋な保護区となっています。大型哺乳類が万単位で生息し、動物保護区としては世界最大級の面積を誇ります。 その動物相の多彩さと規模、および人の手がほとんど入ってこなかった点が評価され、ユネスコの世界遺産に登録されました。 ところが...

ンゴロンゴロ保全地域

ンゴロンゴロ保全地域 ンゴロンゴロ保全地域は、アフリカ・タンザニアの北部にある自然保護地域で、1979年、世界自然遺産に登録されました。その後、古人類学における重要な地として2010年に追加登録された結果、世界複合遺産になりました。 ンゴロンゴロ保全地域はアルーシャの西約180キロメートルに位置し、セレンゲティ国立公園と隣接しています。また、ンゴロンゴロ・オルモティ・エンパカーイという3つのクレー...

ポトシ市街

ポトシ市街 ポトシ市街は、1987年に登録されたボリビアの世界遺産で、首都としては世界最高地(標高3600m)にあるラパスの南東約440kmに位置しています(ラパスは事実上の首都で、憲法上の首都はスクレ)。 1545年に先住民が銀の大鉱脈であるセロ・リコ(富める山)を発見したことから、町の歴史が始まりました。1545年にここで世界最大級の銀鉱脈が発見され、侵略者であるスペイン人たちが銀を求めてここ...

チキトスのイエズス会伝道所群

チキトスのイエズス会伝道所群 南米のボリビアにはイエズス会によって建造された伝道用の集落群チキトスのイエズス会伝道施設群があります。これはスペインの植民地時代に宣教師がキリスト教改宗のための強化集落として建てたもので、ボリビア国内でも特にサンタクルスの北部やベニで見ることができます。そのうち、サンタクルス県チキトス地方に残る伝道所群が世界遺産に登録されています。 スペインがボリビアを入植したときに...

古都スクレ

古都スクレ 古都スクレは1991年に登録されたボリビアの世界遺産で、標高2600mに位置する歴史都市です。この都市は、1538年、スペインの統治者によって造られました。ボリビアは1825年にスペインからの独立を宣言し、同時に、ラテン・アメリカの独立運動家、シモン・ボリーバルの名にちなんで、国名をボリビアとしましたが、都市名もボリビア初代大統領アントニオ・ホセ・デ・スクレの名にちなみ、スクレに変更し...

サマイパタの砦

サマイパタの砦 サマイパタの砦は、南米ボリビアのサンタ・クルス県オリエンタル山脈の標高1950mに位置する考古学的な遺跡であり、1998年に世界遺産に登録されました。 面積0.4km2のサマイパタの要塞の遺跡には、赤い砂岩で、人間やジャガー、ピューマ、ヘビ、レア(アメリカダチョウ)などの動物、運河や階段などが彫られています。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。 サマ...

ノエル・ケンプ・メルカード国立公園

ノエル・ケンプ・メルカード国立公園 ノエル・ケンプ・メルカード国立公園は、南米ボリビア北東部にある国立公園で、2000年に世界遺産に登録されました。先カンブリア期にさかのぼった生物進化の歴史を確認できるきわめて貴重なもので、海抜200mから750m近い標高差のため、セラード、サバンナ、湿地から常緑樹林帯まで、豊富な動植物の生息が見られます。植物が2700種、鳥類が620種確認されています。 ノエル...

ミジケンダのカヤの聖なる森林群

ミジケンダのカヤの聖なる森林群 アフリカ・ケニアにあるミジケンダのカヤの聖なる森林群は、2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。「9つの町々」の意味であるミジケンダは、ケニア海岸部の9つのエスニック・グループの総称です。歴史的には、これらのエスニック・グループは「低木地の人々」を意味するスワヒリ語でワ・ニイカと呼ばれてきましたが、1940年代以降に彼ら自身の意識の高まりからミジケンダを名乗...

モンバサのジーザス要塞

モンバサのジーザス要塞 モンバサのジーザス要塞は、2011年に登録されたケニアの世界遺産で同国南部、インド洋に臨むコースト州の州都モンバサの港を見下ろす高台にあります。 この要塞は、モンバサを支配していたポルトガル人がモンバサ港を守るためにイタリア人建築家ジョバンニ・バティスタ・カイラティが設計し、1596年に建造しました。 ジーザス要塞はヨーロッパ様式の要塞がヨーロッパ以外で建設された最初のもの...

ケニア山国立公園/自然林

ケニア山国立公園/自然林 ケニア山国立公園/自然林は、1997年に登録されたケニアの世界遺産で、キリマンジャロ(タンザニア)に次ぐアフリカ第2位の高峰ケニア山(標高5199m)の、標高3350m以上の地域にある動植物の保護を目的として、1949年に指定された国立公園です。 ケニア山はケニアのほぼ中央部にあり、赤道直下にありながら万年雪があり、氷河帯、氷河渓谷を持ちます。標高の高い順に湖、森林地帯、...

トゥルカナ湖国立公園群

トゥルカナ湖国立公園群 「トゥルカナ湖国立公園群」は、アフリカ・ケニアにある世界遺産で、南北250km、東西は最大で32kmの細長いトゥルカナ湖(ルドルフ湖)周辺にある以下の3つの国立公園で構成されています。 その総面積は約1600km²で、1980年代に約180万~100万年前の先史時代の人類、クービ・フォラの骨がシビロイ公園で見つかり脚光を浴びました。しかしその不便さから観光地化されることはな...

大地溝帯にあるケニアの湖沼群

大地溝帯にあるケニアの湖沼群 大地溝帯(グレートリフトバレー)にあるケニアの湖沼群は、2011年に登録された世界遺産で、大地溝帯(グレートリフトバレー)はアフリカ大陸を縦断する巨大な谷のことです。ケニアでは、ボゴリア湖、ナクル湖、エレメンタイタ湖という比較的浅い3つの連結した湖を含み、広さは32,034haに及びます。 この場所は、100種を超える渡り鳥の繁殖地・休息地であり、13の鳥類の絶滅危惧...

古代都市ボスラ

古代都市ボスラ シリアの古代都市ボスラは、1980年に登録された世界遺産で、首都ダマスカスの南約110km、ヨルダン国境近くにある隊商都市の遺跡です。 この遺跡からは、ローマ帝国のトラヤヌス帝時代に造られたローマ劇場、浴場、列柱付き大通りなど、紀元前から12世紀頃までのローマ帝国、東ローマ(ビザンチン)帝国、そしてイスラムの時代の遺構が数多く残されています。 これらの建造物は玄武岩で造られているた...

古代都市アレッポ

古代都市アレッポは、シリアの北部にある都市アレッポに残る歴史的構造物が登録されたユネスコの世界遺産で、シリア第2の都市アレッポは、首都ダマスカスの北約300km、トルコ国境の近くにあります。3世紀のパルミラ滅亡後、東西交易の中継地として興隆しました。 危機遺産リストへ ユネスコ世界遺産委員会は、2013年、アレッポを含むシリアの世界遺産6か所すべてを「危機にさらされている遺産」に指定しました。中で...

クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン

シリア北西部に残るクラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーンは、11~13世紀の十字軍時代を代表する城です。2006年に世界遺産に登録されていますが、危機遺産リストにも登録されています。 クラック・デ・シュヴァリエ クラック・デ・シュヴァリエは、トリポリの東に位置した高さ650mほどの丘に築かれた十字軍時代の代表的な城で、「騎士の砦」を意味しています。12~13世紀に聖ヨハネ騎士...

シリア北部の古代村落群

シリア北部の古代村落群 シリア北部の古代村落群とは、シリア北西部、イドリブ県とアレッポ県の山石灰岩の山中にある40ほどの古代村落群のことで、2011年には世界遺産に登録されました。 1世紀から7世紀に農業が営まれ、8世紀から10世紀の間に放棄されましたが、現在でも当時の住居や浴場、多神教の寺院、教会、貯水槽などの建造物や景観が状態良く保存されています。 寺院、教会などの多くの古代の宗教施設からは、...

スウェルの鉱山都市

スウェルの鉱山都市 スウェルは、南米チリにある、定住者のいなくなった鉱山都市で、2006年にスウェルの鉱山都市として世界遺産に登録されました。チリは世界一の銅の産出量を誇り、その礎となったのがアメリカ資本であるブラデン・カッパー社が築いた銅の町です。1915年には同社の初代社長であるバートン・スウェルにちなんで、町の名前をスウェルとしました。 スウェルはアンデス山脈の中腹に位置する、世界最大の地下...

ハミギタン山岳地域野生動物保護区

ハミギタン山岳地域野生動物保護区 ハミギタン山岳地域野生動物保護区は2014年に登録された世界遺産で、ミンダナオ島にあるハミギタン山地に設定された保護区です。 約2万6千ヘクタールの保護区は、標高差と高温多湿な環境によって、多様な生物が生息しており、多数の絶滅危惧種も抱えています。 具体的には、計1380種の野生生物が生息しており、うち341種がフィリピンの固有種でここでしか確認できない生物が8種...

ゴレ島

ゴレ島 アフリカ・セネガルにあるゴレ島は、1978年に登録された世界遺産で、首都ダカールの沖合3kmに浮かぶ、東西300m、南北900mの孤島です。 1444年にポルトガル人がこの島に上陸して以来、オランダ、イギリス、フランスが、次々とこの島を支配してきました。ポルトガル人は蜜蠟などを母国へ運ぶ際の集荷地としてこの島を利用しましたが、その後アフリカ内陸部の奴隷、アラビアゴム、黄金、蜜蠟などの交易拠...

カルパティア山脈地域のスロバキア側の木造教会群

カルパティア山脈地域のスロバキア側の木造教会群 カルパティア山脈地域のスロバキア側の木造教会群とは、スロヴァキア東部のカルパティア山脈の、以前は高地ハンガリーとして知られた地域の小さな寒村にある、16~18世紀に建てられた約50棟の木造教会群のことです。このうち2つのカトリック教会、3つのプロテスタント教会、3つのギリシャ正教会の8教会群が、世界遺産に登録されている。 これらはラテン文化とビザンツ...

ケルソネソス・タウリケの古代都市とその農業領域

ケルソネソス・タウリケの古代都市とその農業領域 「ケルソネソス・タウリケの古代都市とその農業領域」は、ウクライナのクリミア半島セヴァストポリ近郊に残る古代都市遺跡と周辺の農業遺跡を対象とするユネスコの世界遺産です。 「ウクライナのポンペイ」とも呼ばれ、かつてウクライナの紙幣の図案にも採用されたケルソネソスの考古遺跡は、黒海周辺に植民した古代ギリシアのポリスと、それを支えた農業領域の姿を伝えている点...

ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅

ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅 「ブコビナ・ダルマチア府主教の邸宅」はウクライナのチェルニウツィーに残る建造物群で、ブコビナ(ウクライナとルーマニアの歴史的地名)がオーストリア帝国に属していた1864年から1882年にかけて、チェコ人の建築家ヨセフ・フラヴカの設計で建てられました。 建造物群はかつてのブコビナ府主教たちの住居や聖堂・修道院・庭園などからなり、現在はチェルニウツィー大学の校舎の一部...

リヴィウの歴史地区群

リヴィウの歴史地区群 リヴィウの歴史地区群は、1998年に登録、2008年に登録内容が変更されたウクライナの世界遺産で、同国西部のリヴィウ州リヴィウに位置しています。 13世紀半ばにガリチア公ダニール・ロマノビッチによって建設され、政治、商業の中心として栄えましたが、14世紀以降ポーランド、オーストリアの支配下となり、旧ソビエト連邦に併合され、ウクライナの一部となりました。 リヴィウ歴史地区はこの...

チャンアンの景観複合体

チャンアンの景観複合体はベトナム北部のニンビンにあり、ベトナム唯一の複合遺産として、2014年、世界遺産に登録されました。これは、奇岩(自然)と寺院(文化)の融合を認められたためです。 チャンアンは、中国の桂林やベトナムのハロン湾に似たタワーカルストが林立し、無数の洞窟が点在するカルスト台地で、「ベトナムの桂林」や「陸のハロン湾」の異名を持ちます。 チャンアンの景観複合体とは? チャンアン、タムコ...

エヴォラ歴史地区

エヴォラ歴史地区 エヴォラ歴史地区は1986年に登録されたポルトガルの世界遺産(文化遺産)で、南東部のアレンテージョ地方に位置する都市エヴォラの旧市街を指します。 エヴォラは標高300mの丘の上にある城壁で囲まれた町で、ローマ帝国時代からアレンテージョ地方の中心地として栄え、ルネサンスの時代には大学も置かれた学芸の都です。1584年には伊東マンショらの天正遣欧使節が立ち寄った町でもあります。 2世...

エンゲルスバーリの製鉄所

エンゲルスバーリの製鉄所 スウェーデンの世界遺産であるエンゲルスバーリの製鉄所は、首都ストックホルムから北西に120kmほど行った場所にあります。 北欧らしく国土に湖畔が多くありますが、この製鉄所もすぐ近くに湖畔が広がる美しいロケーションにあります。 17世紀から18世紀にかけてスウェーデンは繁栄の時代を迎えました。その経済成長を牽引したエンジンが鉄鋼業であり、その一大産業の往時を今もなお完璧な状...

ボルガルの歴史的考古学的遺産群

ボルガルの歴史的考古学的遺産群 「ボルガルの歴史的考古学的遺産群」は2014年に登録されたロシアの世界遺産です。7~15世紀にボルガ川とカーマ川の合流地点で繁栄し、東西貿易の要衝でもあった中世都市ボルガルは、数世紀にわたりユーラシアの歴史的・文化的交流が見られ、文明・習慣・文化などの形成に重要な役割を果たしました。 8~9世紀はカスピ海北部におけるイスラム教の中心地で、13世紀にモンゴル軍が猛威を...

ピナカテ火山とアルタル大砂漠生物圏保存地域

ピナカテ火山とアルタル大砂漠生物圏保存地域 ピナカテ火山とアルタル大砂漠生物圏保存地域は2013年に登録された、メキシコの世界遺産です。アメリカとメキシコにまたがって広がり、北米大陸の4大砂漠の一つであるソノラ砂漠にある保護区で、日々姿を変える砂丘や火山、大きく深いクレーターなどがあり、美しい景観を見る事が出来ます。 北米大陸の砂漠で最も雄大で活動的なアルタル砂漠では、高さ200mもの砂丘がさまざ...

チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス駅)

チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅 チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス駅)は、2004年に登録された世界遺産(文化遺産)で、インド最大の都市ムンバイにある鉄道の駅です。旧名は「ヴィクトリア・ターミナス駅」 ですが、名称が長いせいか、「CST」または「VT」と省略した呼び方のほうがムンバイ市民には通りが良いです。 インド鉄道創業時に第1号の列車がこの駅から...

ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿

フランスにある「ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿」は1991年に登録された世界遺産です。名称からわかるように、フランスのパリから東北東約130kmに位置する街ランスにある3つの建築物から成ります。 「ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿」主要スポット ノートルダム大聖堂 サンレミ旧大修道院 トー宮殿 ノートルダム大聖堂 ランスのノートルダム大聖は、火...

バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院

「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」は、スペインのバルセロナにある世界遺産。サグラダ・ファミリアなどで知られるスペインの世界的な建築家アントニ・ガウディと同時代の建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネルによって、モデルニスモ(バルセロナを中心に、19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した、フランスではアールヌーボーと呼ばれる芸術様式・芸術運動)の様式で建設されました。 カタルーニャ音楽...

龍門石窟

龍門石窟 龍門(ロンメン)石窟は、2000年に登録された中国の世界遺産(文化遺産)で、河南省洛陽市の南方約14km、伊河(伊水)の両岸の龍門山(西山)と香山(東山)にある石窟寺院です。 石窟の建設は、北魏の孝文帝が平城(現在の山西省大同)から洛陽に遷都した494年に、旧都の近くにある雲崗石窟の後を受けて、この地にも石窟や仏像が刻まれ始めたことによります。 龍門石窟の建設が最盛期を迎えるのは、唐の高...

ピエモンテの葡萄畑の景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート

ピエモンテの葡萄畑の景観 2014年に世界遺産の仲間入りをした、ピエモンテの葡萄畑の景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラートは、ワイン好きならおなじみのバローロやバルバレスコといった赤ワインの生産地を含む、イタリア・ピエモンテ州南部のランゲ・ロエロ・モンフェッラート地域の美しい葡萄畑の景観です。 美しい自然景観、ワイン文化史、そしてイタリアが誇るワインを楽しめるグルメツアー向けの世界遺産となっており...

チロエの教会群

チロエの教会群 チロエの教会群は、南米チリのチロエ島にある木造の教会堂(聖堂)群です。18世紀から19世紀の間にかけて建設されました。現在では、159棟が現存しています。 イエズス会の教会として建設され、その建築様式は、ゴシック建築やバロック建築などのヨーロッパの様式と地元の様式が混ざり合ったチロエ様式が特色です。カストロ聖堂をはじめとする14の聖堂が、2000年にユネスコの世界遺産に登録されまし...

ディルイーヤのツライフ地区

ディルイーヤのツライフ地区 ディルイーヤ は、サウジアラビアの首都リヤド郊外に位置する都市です。かつてはサウジアラビアの王族サウード家の本拠地で、1744年から1818年には第一次サウード王国の首都でした。 ワッハーブ運動の拠点となる都市でもあったディルイーヤには、第一次サウード王国時代の都市遺跡が多く残り、その中心だったツライフ(トライフ)地区は、2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。...