パラチーとイーリャグランジの文化と生物多様性

パラチーとイーリャグランジの文化と生物多様性 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ブラジルの「パラチーとイーリャグランジの文化と生物多様性 」が世界複合遺産として登録されました。 「パラチーとイーリャグランジの文化と生物多様性 」はブラジルで初めての複合遺産になります。 ブラジルのパラチーは18世紀にヨーロッパに黄金を運び出すための港として栄えた港町で...

フランス領南方地域の陸と海

フランス領南方地域の陸と海 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、フランスの「フランス領南方地域の陸と海」が世界自然遺産として登録されました。 フランスの海外領土である「フランス領南方・南極地域」の自然美、生態系、生物多様性の点から価値が認められました。

ヴァトナヨークトル国立公園 – 火と氷の絶えず変化する自然

ヴァトナヨークトル国立公園 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、アイスランドの「ヴァトナヨークトル国立公園 – 火と氷の絶えず変化する自然」が世界自然遺産として登録されました。 アイスランドにとって3件目の世界遺産になります。 アイスランドの南東部にある「 ヴァトナヨークトル国立公園」は面積14000㎢を誇り、国土の14%を占めています。こ...

中国の黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第1段階)

黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、中国の「中国の黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群 (第1段階)」が世界自然遺産として登録されました。 該当する16件の保護区のうち、先行して2件の保護区が登録されました。 世界最大級の干潟 である「黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群」は貴重な渡り鳥がやってくることが評価されています。

ヒルカニアの森林群

ヒルカニアの森林群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、イランの「ヒルカニアの森林群」が世界自然遺産として登録されました。 イランでは2016年に登録された「ルート砂漠」に続いて2件目の自然遺産になります。 イラン北部マーザンダラーン州の「ヒルカニアの森林群」は、カスピ海の南岸に沿って850㎞に広がる独特な森林の山塊を形成しており、その生物の多様性が評...

クシェミオンキの先史時代の縞状燧石採掘地域

クシェミオンキの先史時代の縞状燧石採掘地域 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ポーランドの「クシェミオンキの先史時代の縞状燧石採掘地域 」が世界文化遺産として登録されました。 ポーランドのクシェミオンキは新石器時代から青銅器時代にかけて縞状燧石(しまじょうひうちいし)の採掘地でした。 ここはイギリスのグリムズ・グレイヴスとベルギーのスピエンヌと共に、...

アウクスブルクの水管理システム

アウクスブルクの水管理システム 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ドイツの「アウクスブルクの水管理システム」が世界文化遺産として登録されました。 ドイツ・バイエルン州にあるアウクスブルクは水力を利用した都市として発展しました。アウクスブルクの水管理システムによって生み出されたイノベーションは水力工学のパイオニアと位置付けられています。

エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域

エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、チェコとドイツの「エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域 」が世界文化遺産として登録されました。 エルツ山地はドイツとチェコの国境線となっている山地。エルツはドイツ語、クルスナホリはチェコ語で鉱石を意味する単語です。 この地域は1460年から1560年までヨーロッパで最も重要な銀鉱の産...

クラドルビ・ナト・ラベムの儀礼用馬車馬の繁殖・訓練の景観

クラドルビ・ナト・ラベムの儀礼用馬車馬の繁殖・訓練の景観 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、チェコの「クラドルビ・ナト・ラベムの儀礼用馬車馬の繁殖・訓練の景観」が世界文化遺産として登録されました。 チェコのクラドルビ・ナト・ラベムは、かつてハプスブルク家が儀式に用いた馬「クラドルーバー種」の産地としてています。

シャキの歴史地区とハーンの宮殿

シャキの歴史地区とハーンの宮殿 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、アゼルバイジャンの「シャキの歴史地区とハーンの宮殿」が世界文化遺産として登録されました。 アゼルバイジャン北西部の都市であるシャキは、首都のバクーからは約320kmの距離の所にあります。 ハーンの宮殿と多くの商家は、18世紀後半から19世紀にかけてのカイコの繁殖と繭の取引によって生み出...

ブルキナファソの古代製鉄遺跡群

ブルキナファソの古代製鉄遺跡群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ブルキナファソの「ブルキナファソの古代製鉄遺跡群 」が世界文化遺産として登録されました。 アフリカにあるブルキナファソにとって3件目の世界遺産です。

ディルムンの墳墓群

ディルムンの墳墓群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、バーレーンの「ディルムンの墳墓群 」が世界文化遺産として登録されました。 「ディルムンの墳墓群 」 は3700年以上前に造られた墳墓で、バーレンにとって3件目の世界遺産です。 ディルムン関連では、2005年に「バーレーン要塞 – ディルムンの古代の港と首都」が世界遺産に登録されています。

リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観

リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、スペインの「リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観」が世界文化遺産として登録されました。

ジョドレルバンク天文台

ジョドレルバンク天文台 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、イギリスの「ジョドレルバンク天文台 」が世界文化遺産として登録されました。 「ジョドレルバンク天文台」はマンチェスター大学のジョドレルバンク天体物理学センターの天文台の1つ。20世紀半ばの光学天文学から電波天文学への移行段階を示しています。

バビロン

バビロン 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、イラクの「バビロン」が世界文化遺産として登録されました。 イラクは1983年からバビロンの世界遺産登録を目指していた経緯があり、長年に渡る努力がようやく認められました。 バビロンは、イラクの首都バグダッドの南方約100㎞のユーフラテス川両岸に4000年以上前に栄えた古代バビロニア帝国の中心地です。

シエンクワーン県ジャール平原の巨大石壺遺跡群

シエンクワーン県ジャール平原の巨大石壺遺跡群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ララオの「シエンクワーン県ジャール平原の巨大石壺遺跡群 」が世界文化遺産として登録されました。 「シエンクワーン県ジャール平原の巨大石壺遺跡群 」の登録により、ラオスの世界遺産は3件になりました。 ラオス中部のシエンクワーン県にあるジャール平原には巨大な石壺が散らばって埋...

バガン

バガン 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ミャンマーの「 バガン 」が世界文化遺産として登録されました。 ミャンマー中部にあるバガンは人気の観光地で、同国にとって2件目の世界遺産です。(1件目はピュー族の古代都市群)約3,000の大小様々なパゴダ(仏塔)などが残っています。 カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールとともに、世界三...

良渚古城遺跡

良渚古城遺跡 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、中国の「 良渚古城遺跡」が世界文化遺産として登録されました。 中国浙江省杭州市に位置する「良渚(りょうしょ)古城遺跡」は新石器時代の古城遺跡。

韓国の書院

韓国の書院 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、韓国の「韓国の書院(書院、韓国の性理学教育機関群) 」が世界文化遺産として登録されました。 今回登録された9件の書院は以下の通りです。 紹修書院(慶尚北道栄州) 陶山書院(慶尚北道安東) 屏山書院(慶尚北道安東) 玉山書院(慶尚北道慶州) 道東書院(大邱) 藍渓書院(慶尚南道咸陽) 筆巌書院(全羅南道長城...

サワルントのオンビリン炭鉱遺跡

サワルントのオンビリン炭鉱遺跡 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、インドネシアの「 サワルントのオンビリン炭鉱遺跡 」が世界文化遺産として登録されました。 「サワルントのオンビリン炭鉱遺跡」 はインドネシアのサワルント市の炭鉱やその関連施設を含んでいます。

ラージャスターン州のジャイプル市街

ラージャスターン州のジャイプル市街 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、インドの「 ラージャスターン州のジャイプル市街 」が世界文化遺産として登録されました。 ピンクシティの別名を持つラージャスターン州の州都ジャイプル。ここはヒンドゥー教、モンゴル、西洋の思想が投影されており、南アジアの都市計画と建築において模範的に発展しました。 ジャイプルには、20...

バジ・ビムの文化的景観

バジ・ビムの文化的景観 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、オーストラリア・ビクトリア州の「 バジ・ビムの文化的景観 」が世界文化遺産として登録されました。 ビクトリア南西部「世界で最も美しい海岸線」といわれるグレート・オーシャン・ロード近郊に位置するバジ・ビムは、オーストラリアの先住民Gunditjmara(グンディッジマラ族)の人々によって6,60...

マフラの王家の建物‐宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園(タパダ)

マフラの王家の建物 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ポルトガルの「マフラの王家の建物‐宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園(タパダ)」が世界文化遺産として登録されました。 ポルトガルの首都リスボンから北西に30㎞の地点にあるマフラには18世紀初頭にジョアン5世が建てたマフラ国立宮殿などの建物が残っています。

プスコフ建築派の教会群

プスコフ建築派の教会群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、ロシアの「 プスコフ建築派の教会群 」が世界文化遺産として登録されました。 「プスコフ建築派の教会群」は、ロシアの歴史ある都市プスコフに点在する12世紀~15世紀に建造されたプスコフ建築派の教会などで構成されています。

ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ

ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、カナダの「 ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ 」が世界文化遺産として登録されました。 ライティング・オン・ストーン州立公園には、1万年前にこの地に住んでいたアイシナイ(ブラックフット族)の人々の当時の暮らしについて描いた岩絵があります。

フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群

フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、アメリカの「 フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」が世界文化遺産として登録されました。 ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれるフランク・ロイド・ライトは数々の作品を世に残しました。その中から以下の8作品が世界遺産に登...

コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群

コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、イタリアの「 コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群 」が世界文化遺産として登録されました。 ヴェネツィアの北にあるコネリアーノとヴァルドッビアーデネは共にワインの生産地として有名で、グレーラ種というブドウ品種を使って造られるスパークリングワ...

百舌鳥・古市古墳群

百舌鳥・古市古墳群 2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、大阪府の「 百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん) 」が世界文化遺産として登録されました。 大阪にとって初めての世界遺産登録になります。 「百舌鳥・古市古墳群」は、堺市にある「百舌鳥古墳群」と羽曳野市・藤井寺市にある「古市古墳群」から構成されており、大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)は百舌鳥古墳群...

テワカン=クイカトラン渓谷:メソアメリカの固有生息地

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、メキシコの「テワカン=クイカトラン渓谷:メソアメリカの固有生息地」が世界複合遺産として登録されました。 メキシコにとって35件目の世界遺産登録で、2つ目の複合遺産になります。 テワカン=クイカトラン渓谷:メソアメリカの固有生息地 メキシコの「テワカン=クイカトラン渓谷」は、世界的な生物多様性ホットスポットとして知られてい...

チリビケテ国立公園「ジャガーのマロカ」

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、コロンビアのチリビケテ国立公園「ジャガーのマロカ」が世界複合遺産として登録されました。 カナダにとって9件目の世界遺産登録で、最初の複合遺産になります。 チリビケテ国立公園「ジャガーのマロカ」 南米のコロンビアにあるチリビケテ国立公園は同国内最大の保護区です。シエラ・デ・チリビテケと呼ばれる山間部にそそり立つテプイ(テー...

ピマチオウィン・アキ

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、カナダの「ピマチオウィン・アキ」が世界複合遺産として登録されました。 カナダにとって19件目の世界遺産登録で、最初の複合遺産になります。 ピマチオウィン・アキ 「ピマチオウィン・アキ」はオジブウェー語で「生命を与える土地」を意味し、ピジョン、ブラッドヴェイン、ポプラー、バーナーズの4河川の水源地です。 美しい川や湿地・湖...

バーバートン・マコンジュワ山脈

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、南アフリカの「バーバートン・マコンジュワ山脈」が世界自然遺産として登録されました。 南アフリカにとって10件目の世界遺産になります。 バーバートン・マコンジュワ山脈 「バーバートン・マコンジュワ山脈」は、南アフリカとエスワティニに接する国境部の山脈。 この辺りにある地層は、地表に露出したものとしては世界最古級のもので、約...

ピュイ山脈とリマーニュ断層の地殻変動地域

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、フランスの「ピュイ山脈とリマーニュ断層の地殻変動地域」が世界自然遺産として登録されました。 フランスにとって44件目の世界遺産になります。 ピュイ山脈とリマーニュ断層の地殻変動地域 フランスの中央部にはオーヴェルニュという自然が豊かでキレイな水が流れる地方があります。南北32km、東西14kmにわたる区域が世界遺産に登録...

梵浄山

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、中国の「梵浄山」が世界自然遺産として登録されました。 中国にとって53件目の世界遺産で、13件目の自然遺産です。これにより、中国は自然遺産保有数トップになりました。 梵浄山 梵浄山(ぼんじょうざん)は中国貴州省にある武陵山脈にたたずむ名山。最高峰の鳳凰金頂は標高2500mをこえます。 絶滅寸前種に指定されているチュウゴク...

ティムリカ・オヒンガ考古遺跡

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、ケニアの「ティムリカ・オヒンガ考古遺跡」が世界文化遺産として登録されました。 ケニアにとっては7件目の世界遺産になります。 ティムリカ・オヒンガ考古遺跡 ヴィクトリア湖の周辺には集落をサークル状に取り囲むオヒンガと呼ばれる石壁が点在しており、最大規模を誇るのがティムリカのオヒンガ群です。 オヒンガの高さは1.5~4.5m...

アハサー・オアシス、進化する文化的景観

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、サウジアラビアの「アハサー・オアシス、進化する文化的景観」が世界文化遺産として登録されました。 サウジアラビアにとっては5件目の世界遺産になります。 アハサー・オアシス、進化する文化的景観 サウジアラビアのアハサー・オアシスは、250万本のヤシが生育する世界最大最大のオアシスです。アハサーにあるナツメヤシの木立、歴史的建...

カルハットの都市遺跡

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、オマーンの「カルハットの都市遺跡」が世界文化遺産として登録されました。 オマーンにとって5件目の世界遺産になります。 カルハットの都市遺跡 「カルハットの都市遺跡」はオマーン東岸にある、城壁をめぐらせた都市の遺跡です。11~15世紀にアラビア・東アフリカ・インド・中国・東南アジアをつないだ主要貿易港の繁栄を物語っています...

ファールス地方のササン朝の考古学的景観

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、イランの「ファールス地方のササン朝の考古学的景観」が世界文化遺産として登録されました。イランでは23件目の世界遺産になります。 ファールス地方のササン朝の考古学的景観 「ファールス地方のササン朝の考古学的景観」は、イラン南部に位置するファールス地方に残る、ササン朝時代の8件の考古遺跡をまとめたシリアルノミネーション・サイ...

ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、インドの「ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群」が世界文化遺産として登録されました。 インドでは37件目の世界遺産になります。 ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群 インド西部、アラビア海に面する港湾都市ムンバイには、イギリスによる植民地時代に建造されたヴィクトリア朝やアール・デコ...

山寺(サンサ)、韓国の山地僧院

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、韓国の「山寺(サンサ)、韓国の山地僧院」が世界文化遺産として登録されました。韓国では13件目の世界遺産です。 山寺、韓国の山地僧院 「山寺、韓国の山地僧院」は1000年以上の仏教文化を継承してきた韓国の7つの寺院をまとめたシリアルノミネーション・サイトです。 「山寺、韓国の山地僧院」構成資産 通度寺(梁山) 浮石寺(栄州...

ギョベクリ・テペ

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、トルコの「ギョベクリ・テペ」が世界文化遺産として登録されました。トルコにとって18件目の世界遺産になります。 ギョベクリ・テペ トルコの南東部に位置する「ギョベクリ・テペ(意味:太鼓腹の丘)」は新石器時代の考古遺跡で、遺丘の高さは15m、直径はおよそ300mにも及びます。 ティグリス川とユーフラテス川の上流域に位置するギ...

アーシヴィスイト=ニピサット : 氷と海の間のイヌイットの狩場

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、デンマークの「アーシヴィスイト=ニピサット : 氷と海の間のイヌイットの狩場」が世界文化遺産として登録されました。 アーシヴィスイト=ニピサット : 氷と海の間のイヌイットの狩場 西グリーンランド・ケカッタに位置する地域で、一帯には全長40kmにもおよぶ氷床が広がり、氷河地形であるフィヨルドも存在します。 この世界遺産に...

ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、ドイツの「ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群」が世界文化遺産として登録されました。ドイツの世界遺産では「ナウムブルク大聖堂」も登録されています。 ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群 かつてデンマークのヴァイキングが居住した定住地「ヘーゼビュー」。ユトランド半島(北側がデンマーク領、南側がドイツ領)と、その南の...

ナウムブルク大聖堂

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、ドイツの「ナウムブルク大聖堂」が世界文化遺産として登録されました。ドイツの世界遺産では「ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群」も登録されています。 ナウムブルク大聖堂 聖ペテロと聖パウロに捧げられた「ナウムブルク大聖堂」は、ドイツ中東部に位置するナウムブルクにある大聖堂で、ロマネスク様式からゴシック様式への移行期にあ...

カリフ都市メディナ・アサーラ

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、スペインの「カリフ都市メディナ・アサーラ」が世界文化遺産として登録されました。スペインとしては47番目の世界遺産の登録です。 カリフ都市メディナ・アサーラ イスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)没後の、イスラム社会の最高指導者を「カリフ」と呼びました。後ウマイヤ朝時代、そのカリフを名乗ったアブド・アッラフマーン3世が...

20世紀の産業都市イヴレーア

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、イタリアの「20世紀の産業都市イヴレーア」が世界文化遺産として登録されました。イタリアとしては54番目の世界遺産の登録です。 20世紀の産業都市イヴレーア イタリア北部に位置するイヴレーアは、タイプライター製造から計算機、コンピューターの製造も手がけたオリベッティ社の創業地として有名で、同社のテスト場として発展してきまし...

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産として登録されました。日本としては22番目の世界遺産の誕生です(文化遺産としては18件目)。天草地方とは、現在の長崎県と海を挟んで隣接する熊本県天草市にあたる地方のこと。 大航海時代にキリスト教が伝わったアジアの東端にあたる日本列島の中で、最も集中的に宣教が行われた...

ロス・アレルセス国立公園

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「ロス・アレルセス国立公園」が、アルゼンチンの世界自然遺産として登録されました。アルゼンチンにとって11件目の世界遺産になります。 ロス・アレルセス国立公園 ロス・アレルセス国立公園はパタゴニア北部のアンデス山脈東麓の一角を占め、チリ国境に接していおり、活発な活動を続ける火山地帯にあります。 国立公園の名は、アンデス原産の針葉...

青海フフシル

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「青海フフシル(青海可可西里)」が、中国の世界自然遺産として登録されました。中国にとって「鼓浪嶼:歴史的共同租界」と同時に登録された世界遺産になります。 青海フフシル 青海フフシルはチベット高原の北東、青海省に広がる「青海可可西里国立自然保護区」と「三江源国立自然保護区」からなり、その自然美と生物多様性の点で評価されています。...

ダウリアの景観群

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「ダウリアの景観群」が、ロシアとモンゴルの世界自然遺産として登録されました。ロシアとモンゴルで共有する自然遺産はウヴス・ヌール盆地以来、2件目となります。 ダウリアの景観群 ダウリアとは、ザバイカル(ロシア東部、バイカル湖の東の自然・地理的地域区分)と沿アムール西部の17世紀以前の古称で、その名は17世紀中ごろまでダウール族の...

コマニの文化的景観

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「コマニの文化的景観」が、南アフリカの世界文化遺産として登録されました。 コマニの文化的景観 南アフリカ北部、ボツワナ・ナミビア国境に広がる「カラハリ・ゲムズボック国立公園」を含み、砂漠やサバンナなどの過酷な環境の中、狩猟採取生活を送ってきたサン人の石器時代以来の生活の様子を伝える遺跡や文化的景観が広がっています。 サン人は南...

アスマラ:近代主義的アフリカ都市

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「アスマラ:近代主義的アフリカ都市」が、エリトリアの世界文化遺産として登録されました。エリトリア初の世界遺産になります。 アスマラ:近代主義的アフリカ都市 エリトリアの首都アスマラは、標高2300mに位置し、マラリアを媒介するハマダラカがいなかったということで1883年にイタリアの軍事基地が建設されました。1900年にはイタリ...

ンバンザ=コンゴ、コンゴ王国の首都の痕跡

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「ンバンザ=コンゴ、コンゴ王国の首都の痕跡」が、アンゴラの世界文化遺産として登録されました。アンゴラ初の世界遺産になります。 ンバンザ=コンゴ、コンゴ王国の首都の痕跡 アンゴラとコンゴ民主共和国の国境付近に位置するンバンザ=コンゴは、14~19世紀にコンゴ王国の首都として繁栄した都市。 ポルトガル人が15世紀に到来したことで、...

ヴァロンゴ埠頭考古遺跡

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「ヴァロンゴ埠頭考古遺跡」が、ブラジルの世界文化遺産として登録されました。埠頭とは、港湾において旅客の乗降や貨物の積卸しの行われる地域のこと。 ヴァロンゴ埠頭考古遺跡 リオデジャネイロの大西洋岸にあるヴァロンゴ埠頭は、奴隷貿易のための港湾施設で、1811年に建造されました。数十年でおよそ90万人もの奴隷がアフリカ大陸から運び込...

ヘブロン/アル・ハリル旧市街

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「ヘブロン/アル・ハリル旧市街」が、パレスチナの世界文化遺産として登録されました。 緊急的登録推薦という例外的な方法で推薦・審議され、世界遺産登録と同時に危機遺産リストに入れられた経緯があります。パレスチナの3件の世界遺産はどれも緊急的登録推薦で、いずれもイコモスの不登録勧告や勧告なしからの逆転登録となっています。 ヘブロン/...

鼓浪嶼:歴史的共同租界

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「鼓浪嶼:歴史的共同租界」が、中国の世界文化遺産として登録されました。 鼓浪嶼 鼓浪嶼(ころうしょ)は福建省廈門(アモイ)市沖に浮かぶ島で、コロンス島とも呼ばれています。共同租界とは諸外国が共同で行政権をもっていた地域のことで、アヘン戦争後に締結された南京条約で開港されると、外国人居留地として発展しました。 鼓浪嶼は中国と西洋...

サンボー・プレイ・クックの寺院地区:古代イシャナプラの考古遺跡

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「サンボー・プレイ・クックの寺院地区:古代イシャナプラの考古遺跡」が、カンボジアの世界文化遺産として登録されました。カンボジアにとって3つ目の世界遺産になります。 サンボー・プレイ・クックの寺院地区:古代イシャナプラの考古遺跡 車でシェムリアップから南東に約3時間、プノンペンからは北へ約3時間半。カンボジアの中央にサンボー・プ...

古都ヤズド

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「古都ヤズド(ヤズドの歴史都市)」が、イランの世界文化遺産として登録されました。 ヤズドに残るカナート(地下水路システム・乾燥地帯で行われている取水方法)は、「ペルシアのカナート」の一部として、2016年に世界遺産に登録されました。その翌年2017年には都市の歴史地区そのものが、世界遺産に登録されました。 古都ヤズド エスファ...

スヴィヤズスク島の被昇天大聖堂と修道院

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「スヴィヤズスク島の被昇天大聖堂と修道院」が、ロシアの世界文化遺産として登録されました。 スヴィヤズスク島の被昇天大聖堂と修道院 ロシア連邦タタールスタン共和国にあるスヴィヤズスク島は、16世紀にイワン雷帝がカザン攻略の兵站基地として作った島の要塞。かつては陸つながりの山でしたが今ではヴォルガ川、スヴィヤガ川、シュチュカ川の3...

タルノフスキェ・グルィの船・銀・亜鉛鉱山とその地下水管理システム

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「タルノフスキェ・グルィの船・銀・亜鉛鉱山とその地下水管理システム」が、ポーランドの世界文化遺産として登録されました。ポーランドにとって、15番目の世界遺産です。 タルノフスキェ・グルィの船・銀・亜鉛鉱山とその地下水管理システム タルノフスキェ・グルィはポーランド南部に位置する都市。「タルノフスキェ・グリ銀山資料館」、「ブラッ...

クヤータ・グリーンランド:氷帽末端におけるノース人とイヌイットの農業景観

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において「クヤータ・グリーンランド:氷帽末端におけるノース人とイヌイットの農業景観」が、デンマークの世界文化遺産として登録されました。グリーンランドとしてはイルリサット・アイスフィヨルドに並び、2つ目の世界遺産となります。 クヤータ・グリーンランド:氷帽末端におけるノース人とイヌイットの農業景観 クヤータとは、グリーンランドの南部に位...

アフロディシアス

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会においてアフロディシアスが、トルコの世界文化遺産として登録されました。トルコにとって、17番目の世界遺産です。 アフロディシアス アフロディシアスは、トルコ西部カラジャスにあります。ゼウスの娘であり、愛と美を司る女神アフロディーテに由来する都市で、紀元前2世紀から6世紀まで栄えた古代ギリシャ・ローマ時代において最も壮大な都市のひとつと...

タプタプアテア

タプタプアテアは、2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において、フランスの世界文化遺産として新規登録されました。 タプタプアテアは、南太平洋に浮かぶフランス領ポリネシア(タヒチ)のライアテア島(ポリネシア人が最初に居住したといわれる島)にあります。ポリネシアには、数多くの祭祀遺跡が残っていますが、中でもタプタプアテアは最も重要な祭祀遺跡であり、現世と神の世界をつなぐ聖域...

シュヴァーベン・ジュラにおける洞窟群と氷河時代の芸術

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において、「シュヴァーベン・ジュラにおける洞窟群と氷河時代の芸術」が、ドイツの世界文化遺産として新規登録されました。 本遺産は、ドイツ南部バーデン・ヴュルテンベルク州にあります。「シュヴァーベン・ジュラ」は低い山脈の名前。登録された6つの洞窟には、約33,000~43,000年前の人類がつくった芸術作品が残されています。象牙や骨を加工...

古都アフマダーバード

古都アフマダーバード(アフマダーバードの歴史都市)は、2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において、インドの世界文化遺産として新規登録されました。 古都アフマダーバード アフマダーバードは、インドの西部グジャラート州にある都市です。また、インド独立の父であるマハトマ・ガンディーの出身地であり、イギリスからの独立を勝ち取る大きな要因となった「塩の行進」の出発地点でもありま...

16~17世紀におけるヴェネツィア共和国防衛施設群:スタート・ダ・テーラと西スタート・ダ・マル

「16~17世紀におけるヴェネツィア共和国防衛施設群:スタート・ダ・テーラと西スタート・ダ・マル」は、2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において、イタリア・クロアチア・モンテネグロの3か国が共同で推薦し登録された世界文化遺産です。 本遺産は、16~17世紀にヴェネツィア共和国が外海からの侵略に備え建設した城壁、城塞、地下トンネルなどの軍事防衛施設となっています。登録範...

イングランドの湖水地方

イングランドの湖水地方は、2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において、イギリスの世界文化遺産として登録されました。 世界遺産登録までの経緯 湖水地方は、過去2回世界遺産への登録が審議された物件です。1987年の第11回世界遺産委員会では、複合遺産として審議されましたが、結果は見送られ、3年後の第14回世界遺産委員会では審議が纏まらず、またもや見送りという結果となりまし...

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会において、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界文化遺産として登録されました。日本としては21番目の世界遺産の誕生です。 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 福岡県の宗像市(むなかたし)、福津市にある「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、全8件の資産で構成されています。イコモスの事前審査では、沖ノ島並びに小屋島、御門柱、天狗岩...

トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群

「トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群」は、2013年カンボジア・プノンペンで行われた第37回世界遺産委員会においてイタリアの世界文化遺産として登録されました。 トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群とは 「トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群」は、イタリア・トスカーナ州フィレンツェ郊外に点在するメディチ家の12の邸宅と2つの庭園の計14件の資産で構成されています。 メディチ家は、...

イラク南部のアフワル:生物多様性保護区とメソポタミア都市群の残存景観

「イラク南部のアフワル:生物多様性保護区とメソポタミア都市群の残存景観」は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、イラクの世界複合遺産として新規登録されました。 イラク南部のアフワル イラク南部のアフワルは、チグリス川、ユーフラテス川の流域にあり、流域に広がる湿地帯が、世界4大文明の一つメソポタミア文明を生み出したといわれています。 本遺産は、3つの遺跡群と4つ...

サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾=ムッカワル島海洋国立公園

「サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾=ムッカワル島海洋国立公園」は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において新規登録されたスーダンの世界自然遺産です。 サンガネブ海洋国立公園 本遺産は、スーダン東部に面する紅海にある「サンガネブ海洋国立公園」と「ドゥンゴナブ湾=ムッカワル島海洋国立公園」の2つの国立公園からなります。 サンガネブ海洋国立公園は、世界最北端にある紅...

アニの考古遺跡

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、トルコが推薦していた「アニの考古遺跡」が世界文化遺産として新規登録されました。 アニの考古遺跡 アニの考古遺跡は、トルコ北東部、アルメニアとの国境近くにあります。アニは、古代よりシルクロードの要塞として、また10世紀頃にはアルメニア王国バグラト朝の首都として繁栄しました。 アルメニア王国は、世界で初めてキリスト教徒を国教化し...

ビハール州ナーランダ―のナーランダ・マハーヴィハーラの考古遺構

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、「ビハール州ナーランダ―のナーランダ・マハーヴィハーラの考古遺構」が、インドの世界文化遺産として新規登録されました。 ナーランダ・マハーヴィハーラの考古遺跡 ナーランダ・マハーヴィハーラは、インド東部のビハール州ナーランダにあります。 ナーランダは、ガウタマ・シッダールタ(釈迦、ブッタ)が説法を行ったとされる場所です。スクリ...

エネディ山塊:自然的・文化的景観

エネディ山塊:自然的・文化的景観は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、チャドの世界複合遺産として新規登録されました。 エネディ山塊:自然的・文化的景観 チャド北東部にあるエネディ山塊には、多彩な岩絵群と自然美、特色ある生態系が残されています。自然環境的にも大変興味深いものがあり、サハラ砂漠に位置するため乾燥地帯にありながら、夏には雨が降ります。 そのため長い...

ルート砂漠

ルート砂漠は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、イランの世界自然遺産として新規登録されました。 ルート砂漠 イラン初の世界自然遺産として登録されたルート砂漠は、イラン南東部のケルマーン州、ホラーサーン州そしてスィースターン・バルーチェスターン州にまたがり、イランの総面積の約10%を占める大砂漠です。 ルート(Lut)とは、ペルシア語で水や植物が生えない土地と...

西天山

2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンの3か国が共同推薦した、西天山が世界自然遺産として新規登録されました。 西天山 西天山は、カザフスタンのアクスー=ジャバグリ自然保護区、カラタウ国立自然保護区、サイラム・ウガム国立公園の3件、キルギスのサリ・チェレク国立生物圏保護区、ベシュ・アラル国立自然保護区、パディシャ・アタ国立自然...

ミステイクン・ポイント

ミステイクン・ポイントは、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、カナダの世界自然遺産として新規登録されました。 ミステイクン・ポイント ミステイクン・ポイントは、カナダ東海岸に位置するニューファンドランド島アバロン半島東南端にある、全長17kmの断崖で、一帯は、幅広い動植物の生息する自然保護区となっています。 ミステイクン・ポイントでは、先カンブリア末期に棲息し...

左江花山の岩絵の文化的景観

左江花山の岩絵の文化的景観は、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において新規登録された、中国の世界文化遺産です。 左江花山の岩絵の文化的景観 左江花山の岩絵の文化的景観は、中国南部、ベトナムと国境を接する広西チワン族自治区にあります。 本遺産は、紀元前5世紀から2世紀にかけてチワン族の祖先である駱越人が描いたもので、チワン族自治区の左江とその支流である明江、両岸の断崖...

カンチェンジュンガ国立公園

カンチェンジュンガ国立公園は、2016年にトルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において新規登録されたインド初の世界複合遺産です。 カンチェンジュンガ国立公園 カンチェンジュンガ国立公園は、インドのシッキム州とネパール東部の国境にある世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガを含む山群の一部とその周辺の地域から形成されています。 カン(雪山)・チェン(大きい)・ジュ(宝)・ンガ(5)...