オモ川下流域
エチオピアの南部に当たる一帯には、オモ川という河川が流れています。このオモ川の一部は、オモ川下流域として1980年に世界遺産に登録されました。
この一帯では、1930年代から、複数回にわたって発掘調査が行われてきており、人類の進化を探る上で貴重な化石が大量に出土したことで知られています。その成果として、「アウストラロピテクス・エチオピクス」や「アウストラロピテクス・アフリカヌス」、「アウストラロピテクス・アファレンシス」など「アウストラロピテクス属」に属する多くの種に関する化石や「ホモ・エレクトス」、「ホモ・ハビリス」などに関する化石なども発掘されたと言われています。
このように、オモ川下流域は、人類の進化にまつわる研究をする上で、とても重要な場所として、その価値を認められています。