「オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡」は、メキシコ南部の南シエラマドレ山脈中のオアハカ渓谷に位置する都市オアハカに残る歴史的建造物と、オアハカの南西10kmにある丘陵の頂上部に作られた古代都市モンテ・アルバンに残るメソアメリカの遺跡から構成される世界遺産です。
オアハカ歴史地区
オアハカは紀元前より栄えたサポテカ民族の宗教都市で、メキシコにおけるアメリカ先住民の文化・伝統の中心地。都市近郊にあるサポテカ文化やミシュテカ文化の遺跡と、バロック様式の傑作と言われるサントドミンゴ教会の黄金に輝く聖堂などのスペイン植民地時代の美しいコロニアル風の町並が共存して、見事な街並みを作っています。
モンテ・アルバンの考古遺跡
サポテカ民族の宗教都市として栄えたモンテ・アルバンにはピラミッド型の神殿や宮殿、天文台、球戯場など中央アメリカ最古の遺跡が残されており、これだけの高度な文化を誇った民族がなぜ突然滅んでしまったのか、メソアメリカ文明を研究するうえでも貴重な資料となっています。