ノヴォデヴィチ女子修道院群
ノヴォデヴィチ女子修道院は、モスクワにある正教会の修道院の中でも、有名な女子修道院の1つで、ノヴォデヴィチ女子修道院群という名で世界遺産に登録されています。
1524年、ノヴォデヴィチ女子修道院の建物は、リトアニアからのロシア領土奪回を記念して、当時のモスクワ大公国のヴァシーリー3世の命により建設が始まりました。帝国時代の17世紀の半ばには、ウクライナやベラルーシのほかの修道院から多くの修道女がノヴォデヴィチ女子修道院に移ってきました。
1763年には84名の修道女、35名の修道女見習い、78名の病人がいたことが記録されています。ソ連崩壊後、1994年、修道院での修道女達の生活が復活し、現在、彼女たちを管掌しているのは、クルチツィとコロムナの主教です。
最も重要な建造物、スモレンスキクの生神女大聖堂
現在残っている修道院の建築物群は15の建物からなります。6本の柱と3つのドーム屋根を持つスモレンスキクの生神女大聖堂は、1524年から1525年にかけて建設されたもので、モスクワ・バロック様式の傑作とされ、ロシア建築特有の中央の切妻屋根は、雷帝と呼ばれたイワン4世の治世に建設されたものです。
有名人が眠るノヴォデヴィチ墓地
ヴォデヴィチ修道院にも墓地が併設されていて、このノヴォデヴィチ墓地は、修道院の外側で、修道院の南側の外壁に隣接しています。ここには、チェーホフ・ゴーゴリ・ツルゲーネフ・フルシチョフ夫妻・エリツィンなど、ロシアにまつわる著名な人物が多数埋葬されています。