「W=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体」は、西アフリカのニジェール・ブルキナファソ・ベナンの3ヵ国にまたがる世界自然遺産です。その3ヵ国にまたがっているW国立公園のニジェール部分の2,200km2のみが1996年に世界遺産に先行登録。2017年に登録範囲が2か国にも拡大され、W国立公園に隣接する、ブルキナファソの「アルリ国立公園」・ベナンの「ペンジャリ国立公園」も登録されました。ブルキナファソとベナンにとっては初めて登録された世界自然遺産になります。
W国立公園
W国立公園は「ダブル国立公園」ではなく「ドゥブルヴェ国立公園」と読みます。ドゥブルヴェとは「W」のフランス語読みで、名前の由来は、国立公園内を流れるニジェール川が、Wの形に蛇行して流れていることから命名されました。
公園は、ニジェール川の恩恵を受けた湿潤な熱帯雨林と湿地帯、そして乾燥したサバンナ地帯で、湿地帯はラムサール条約にも登録されています。国立公園内には、450種類以上の植物、350種類以上の鳥類、70種類以上のほ乳類が生息し、ゾウ、ライオン、カバ、イボイノシシ、サーバル、などの大型哺乳類が多く生息しています。