| 名称 | ナスカとパルパの地上絵 |
|---|---|
| 国 |
ペルー |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
ペルー南部の海岸地帯、首都リマから南へ約400kmの乾燥した大地には、「ナスカの地上絵」として知られる巨大な地上絵が広がっています。
ナスカの地上絵は「ナスカとパルパの地上絵」という名称で世界遺産に登録されています。登録当初は「ナスカとフマナ平原の地上絵」という名称でしたが、2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、現在の名称に変更されました。
ナスカとパルパの地上絵



「ナスカとパルパの地上絵」は、広大な地域に、紀元前500年から紀元後500年ごろにかけて描かれた多数の地上絵を含む文化遺産です。地表の石や土を取り除いて明るい色の地面を露出させることで、動物や植物、想像上の生物、幾何学模様などが描かれました。なかには数kmにも及ぶ直線もあり、乾燥した砂漠の環境によって、2000年以上にわたりその姿が保たれてきました。
「ナスカの地上絵」は何がすごいのか



世界遺産として評価されているのは、単に有名な動物の絵が残っているからではありません。広大な土地を使い、長い期間にわたって非常に大規模な地上絵を作り続けたことそのものが重要です。ナスカ地域の古代社会が地面を巨大なキャンバスのように利用し、宗教的・社会的な意味を持つ象徴的な景観をつくり上げた点高く評価されています。主な地上絵には、次のようなものがあります。
- 動物や生物の地上絵
鳥、動物、昆虫など、自然界の生物を図案化したものがあります。 - 植物・樹木などの地上絵
植物を簡略化したような図形も確認されています。 - 想像上の生物や人物など
現実の生物をそのまま描いたものだけではなく、幻想的な姿をした図像もあります。 - 巨大な幾何学模様
直線、三角形、長方形、らせん、波形などがあり、数kmに及ぶものもあります。 - 直線や台形状の地上絵
広大な大地を横切るように延びる線が複雑なネットワークを形成しています。
こうした地上絵が何のためにつくられたのかは、現在も研究が続いています。かつてはさまざまな説が提唱されましたが、古代社会の儀礼や天文学と関係していた可能性が指摘されています。つまり、ナスカの地上絵は「巨大な絵」というだけでなく、古代の人々が宗教や社会のために砂漠の大地そのものを利用した文化的景観なのです。
20世紀半ばから現地に移住し、生涯を捧げて地上絵の保護と解明に尽力したドイツ出身の数学者マリア・ライヘの研究活動は特に有名で、彼女の保護運動が現在の保全体制の礎となりました。また、近年ではAI(人工知能)技術やドローンを活用した最新の探査技術により、これまで発見されていなかった新たな小型の地上絵が次々と特定されるなど、現在進行形で新たな発見が続いています。
「ナスカとパルパの地上絵」の関連ニュース
ナスカの地上絵、新たに300点 情報共有の「掲示板」の役割? 全長平均約9メートル
ナスカの地上絵は、現在でも新しい発見が続いている点も興味深いところです。2024年には、山形大学ナスカ研究所とIBM Researchの共同研究によって、航空写真をAIで分析し、わずか6か月の現地調査で303点の新しい具象的な地上絵が確認されました。これによって、ナスカ台地で確認されていた具象的な地上絵の数はほぼ倍増しました。
この研究からは、地上絵がすべて同じ目的でつくられたわけではないことも見えてきました。大型の「線タイプ」の地上絵には野生動物が多く、直線や台形状の地上絵のネットワークと結びついており、共同体による儀礼に使われた可能性があります。一方、比較的小型の「面タイプ」の地上絵には人物や家畜などが多く、曲がりくねった道の近くに分布しています。個人や小集団が道を歩きながら見ることを想定した「掲示板」のような役割を持っていた可能性も指摘されています。
このような研究が進むにつれて、ナスカの地上絵は「誰が、なぜ、何のためにつくったのか分からない謎の絵」というだけではなく、古代の人々の宗教、移動、社会生活を読み解く手がかりとして捉えられるようになっています。特に、地上絵だけを見るのではなく、周囲の道や儀礼空間との位置関係まで調べることで、その役割が少しずつ明らかになっているのです。
どうやって、作ったかが気になる~
(>_<)
こういったものは興味が湧きますね
ほんとに謎ですね、、、
いつか見てみたいです。
わたしはペルーに行きたい。