南漢山城(ナムハンサンソン)は、韓国の京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)市にある山城です。ソウルからは南東約25㎞の場所に位置します。2014年、世界遺産に登録されました。
南漢山城の歴史
南漢山城は、高句麗時代の東明王の息子温祚の城だったとも、新羅時代に築かれたとも言われており、はっきりしません。
しかし、確実に歴史上に現れるのは1624年から光海君によって築かれたというところです。敵国からの防御のためでした。
1637年の清の侵攻では、ここに王が籠城し抵抗しています。その後増設を重ねていき、東学党の乱や朝鮮戦争で破損しますが、現在に至るまで復元作業が続けられています。
南漢山城の構造
南漢山城は、海抜500mほどの山々の稜線をつなぎ、城壁で囲むようにして成っています。長さは全長約11.7㎞で、総面積は約60万㎡あります。
4つの大門と5つの出城、16の暗門(トンネルのようなもの)があります。城の内部には約200の文化財が存在します。
大門
東門(左翼門:ジャイクムン)、西門(右翼門:ウイクムン)、南門(至和門:チファムン)、北門(戦勝門:チョスンムン)があります。アーチ型の重厚な石積の門です。
守禦将台(スオジャンテ)
軍の指揮と城内の偵察目的に造られた楼閣です。かつては5つありましたが、現在は1つのみです。城内で最も迫力ある建物です。
清涼堂(チョンリャンダン)
城の東南部の築城責任者であった李晦(イ・フェ)将軍とその妻のために建てられた祠堂です。彼は謀略のために絞首刑となってしまったのです。
見て回るにはほぼ山歩きのようなコースになるので、歩きやすい靴など準備していくことをおすすめします。歩き終わったら、中心部には韓国の美味しいものがたくさん売っているので、それでエネルギーを補給してください!
秋の紅葉の時期は、色づいた木々を見ながらウォーキングというのもいいですね。
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