ミーソン聖域
ミーソン聖域は世界遺産の多く集まるベトナム中部に位置し、6世紀から13世紀頃まで栄えたチャンパ王国の遺産となっています。チャンパ王国とは現在では少数民族となっているチャム族が築いた王朝で、宗教は主にヒンドゥーシヴァ派ですが、それにとらわれることなく、インド文化を柔軟に取り入れてたとされています。
海沿いに王国を築いたチャンパ王国は中国やインド、オランダなどの欧米まで交易の手を広げ、レベルの高い建築技術を取り入れていたと考えられています。しかし、チャンパ王国の滅びた後は、フランス統治時代にフランス人に見つかる前は大自然に囲まれた森林でしかありませんでした。
現在でもその発掘作業は途上段階です。この時代には、カンボジアのアンコールワットにも見られるようヒンドゥー文化が東南アジアに伝来した時代でもあり、それらのつながりを知るとより深く当時の歴史を学ぶことができます。