ムスカウ公園
ムスカウ公園は、ドイツとポーランドの間を流れるナイセ川にまたがるイギリス式庭園です。560ヘクタールもの広さがあり、中央ヨーロッパ最大のイギリス風景式庭園で、同時に、ドイツとポーランドの和解の象徴にもなっています。
この地の所有者、ヘルマン・フォン・ピュックラー=ムスカウ侯爵は、その頃流行していた風景式庭園の手法に基づいて1815年に造園に着手しました。彼は30年間、庭園の整備に関わり続け、木や水流などの自然物を風景画のように配置したり、それらと調和するような建物の建築、改築を行いました。
第二次世界大戦末期のベルリンの戦い時には、庭園内の城や橋は被害を受けました。終戦後にはナイセ川が新たな国境線になり、庭園は二つの国に分割されました。
ムスカウ公園は景観デザインの傑作としてユネスコの世界遺産に登録されました。