モンバサのジーザス要塞
モンバサのジーザス要塞は、2011年に登録されたケニアの世界遺産で同国南部、インド洋に臨むコースト州の州都モンバサの港を見下ろす高台にあります。
この要塞は、モンバサを支配していたポルトガル人がモンバサ港を守るためにイタリア人建築家ジョバンニ・バティスタ・カイラティが設計し、1596年に建造しました。
ジーザス要塞はヨーロッパ様式の要塞がヨーロッパ以外で建設された最初のもので、その完璧な均衡と幾何学的調和はルネサンスの美学を具現しており、16世紀のポルトガル軍事要塞としては最もよく保存されています。
これ以降、モンバサは、アフリカ西海岸におけるポルトガルの貿易の中心地として栄えることになり、その後、イギリスの植民地支配の時代には、監獄として利用されました。ここは現在は、フォート-ジーザス国立博物館として一般公開されており、大砲や中国陶磁器などの交易品、ポルトガルの沈没船などを展示しています。