国立歴史文化公園“古代メルブ”
メルブ遺跡とは、トルクメニスタンのカラクム砂漠の中にある、中央アジア最大の遺跡です。もとはホラーサーン地方の中心都市のひとつで、シルクロードのオアシス都市として栄えました。
トルクメニスタンで初の世界遺産に登録されたメルブ遺跡は、国立歴史文化公園“古代メルブ”という名で登録されました。
なお榎一雄は南北朝時代の梁の職貢図に記載された「未国」をメルブと比定する説を提出しています。なおメルブには仏教が伝播しており、また梁の武帝・蕭衍は、仏教信徒としても高名で「皇帝菩薩」と呼ばれていたため、仏教を通じた交流も考えられています。
大キズカラは、高さ20m近くあり、かつては2階建てで屋根もあったと考えられていますが、現在は1階部分は砂に埋もれ、壁は一部崩壊しています。小ギズカラとともに、「スルタン・カラ」の城壁の外、南西の地点に築かれています。