メリダの考古遺跡群

スペインエストレマドゥーラ州の州都であるメリダには今でも古代ローマの遺跡が数多く残っています。その歴史は古代ローマ時代の紀元前25年にまでさかのぼります。ローマ皇帝アウグストゥスにより、植民都市「エメリタ・アウグスタ」として築かれました。メリダの街の語源は「エメリタ・アウグスタ」からきているといわれています。

8世紀を迎えるまで街は繁栄しましたが、イスラム勢力の侵攻とともに徐々に衰退していきました。メリダは、その輝かしい古代ローマ時代の名残を、街の至るところに留めています。

メリダの考古遺跡群は、円形劇場、ローマ劇場、水道橋など古代の29の遺跡の総称のことをいい、1993年に世界遺産として登録されました。
メリダはスペインにおいて最も大切なローマ建築の数々を今に残しています。

主な遺跡をご紹介します!

円形劇場

紀元前8世紀に建てられた市民最大の娯楽施設である円形劇場。収容人数1万4千人という壮大な建物で、剣闘士の戦いや戦車協議、模擬海戦などが行われ、剣闘士同士、猛獣同士、剣闘士対猛獣など生死をかけた血なまぐさい格闘が行われ、観客は命がけのショーの虜となりました。

ローマ劇場

`メリダで人気の観光地で円形劇場に隣接した、ローマ劇場。紀元前24年にアウグストゥス帝の娘婿アグリッパによって築かれた、古代ギリシャ神殿風の建築物です。半円形の観客席の収容人数は6千人。

国立ローマ博物館

【世界遺産】メリダの考古遺跡群
photo credit: MNAR-002 via photopin (license)

テルミニ駅から徒歩5分のローマ国立博物館であるマッシモ宮。1985年に、建築家ラファエル・モネオの設計で建てられた近代的な博物館です。広い館内にはメリダで発掘されたコイン、彫刻、宝飾品などローマ時代の遺物が展示されています。

ローマ橋とアルカサバ

グアディアナ川の上に架かる紀元前25年にメリダの街が建設された時に、同じく造られた全長792m、60個のアーチをもつ石造の橋。古代の橋の中では最長といわれています。

ミラグロス水道橋

【世界遺産】メリダの考古遺跡群

ディアナ寺院

【世界遺産】メリダの考古遺跡群

トラヤヌス帝の凱旋門

【世界遺産】メリダの考古遺跡群
“”Merida Arco de Trajano“”by Yunterois licensed underCC BY-SA 3.0

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称メリダの考古遺跡群
スペイン
登録区分 世界文化遺産
登録年

1993年

キーワード

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