2018年バーレーンの首都マナーマで開催された第42回世界遺産委員会において、スペインの「カリフ都市メディナ・アサーラ」が世界文化遺産として登録されました。スペインとしては47番目の世界遺産の登録です。
カリフ都市メディナ・アサーラ
イスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)没後の、イスラム社会の最高指導者を「カリフ」と呼びました。後ウマイヤ朝時代、そのカリフを名乗ったアブド・アッラフマーン3世が10世紀に築いた城郭都市がメディナ・アサーラ(アサーラ旧市街)です。
20世紀初頭まで長く地中に埋もれていたことから、当時の建築のさまざまな特色をよく残しており、キリスト教徒による国土回復運動(レコンキスタ)以前のイスラム都市を伝えています。
ザフラー宮殿
カリフ都市メディナ・アサーラに、王の離宮として使用されたザフラー宮殿が築かれました。その規模から、ヴェルサイユ宮殿と比べられることもあります。