マウルブロン修道院の建造物群
マウルブロン修道院は、ドイツ南部の丘陵地帯に建っています。厳格なカトリックの戒律を持っていたシトー会の修道士らによって建てられ、16世紀の宗教改革の後も解体されずに当時の姿を見せてくれる貴重なものです。1993年に世界遺産登録されています。
修道院の中庭は、農舎や居住、パン工場や穀物倉庫などから、当時の自給自足を良しとし、禁欲的なシトー会修道士たちの生活や労働の様子を垣間見ることができます。
玄関ホールや食堂は特に保存状態がよく、さらに噴水つきの礼拝堂は目を見張ります。
宗教改革の中で、マウルブロン修道院はプロテスタントの神学校に姿を変え、現在では14歳から16歳の生徒たちが全寮制のこの学校で教育を受けているのです。