| 名称 | ダルムシュタットのマティルデの丘 |
|---|---|
| 国 |
ドイツ |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
ダルムシュタットのマティルデの丘
2021年に開催延期された第44回世界遺産委員会拡大会合において、ドイツの「ダルムシュタットのマティルデの丘」が世界文化遺産として登録されました。
「ダルムシュタットのマティルデの丘」は、ドイツ中西部ヘッセン州の都市ダルムシュタットにある、20世紀初頭のモダニズム建築と都市景観を示す芸術家コロニー(芸術家村)の文化遺産です。
1897年、ヘッセン大公エルンスト・ルートヴィヒによって、建築・美術・工芸の改革運動を進める拠点として設立されました。芸術家たちはここに住宅やアトリエ、展示施設などを建設し、1901年、1904年、1908年、1914年の4回にわたって国際的な建築展を開催しました。こうした活動は、従来の建築の枠を超えて、建物だけでなく家具や装飾、庭園まで含めた「新しい暮らし」を実験するものでした。
「ダルムシュタットのマティルデの丘」が評価された最大のポイントは、単なる「美しいアール・ヌーヴォー建築の集合」ではないことです。イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動やウィーン分離派の影響を取り入れながら、建築、家具、工芸、都市計画、庭園設計を総合的にデザインし、新しい時代の生活環境を実験しました。こうした試みは、その後のドイツ工作連盟(ドイツ・ヴェルクブント)やバウハウス、さらに20世紀の国際様式へとつながる近代建築の発展にも影響を与えました。





