| 名称 | プレ山とマルティニーク島北部の峻峰群の火山と森林 |
|---|---|
| 国 |
フランス |
| 登録区分 | 世界自然遺産 |
| 登録年 |
プレ山とマルティニーク島北部の峻峰群の火山と森林
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、フランスの「プレ山とマルティニーク島北部の峻峰群の火山と森林」が世界自然遺産として登録されました。
「プレ山とマルティニーク島北部の峻峰群の火山と森林」は、カリブ海のフランス海外県マルティニーク島北部にある世界遺産です。以下の2つの区域から構成され、火山活動によって形成された地形と、海岸から山頂まで連続して広がる多様な森林が良好な状態で残されています。
- プレ山・モン・コニル山塊(北部)
- カルベ山群・モルヌ・ジャコブ山塊(南部)
この地域は、小アンティル諸島を代表する火山地形や火山活動の仕組みをよく示していることに加え、熱帯の島では貴重な原生的な森林や固有種が数多く残ることが評価されました。
カリブ海地域の火山地形としては、隣国セントルシアの世界遺産「ピトン管理地域」でも同様の美しい溶岩ドームが見られますが、本遺産はそれを上回る多様性と地質学的な価値を有しています。
プレ山の噴火
この地域を世界的に有名にした背景には、プレ山が引き起こした歴史的大惨事と火山学への大きな貢献があります。
1902年に発生したプレ山の噴火は「20世紀最大の火山災害」として知られており、超高温のガスや火山灰が高速で押し寄せる火砕流により、当時「カリブのパリ」と称されるほど繁栄していた港町サン・ピエールが一夜にして壊滅し、約3万人もの人々が命を落としました。
この災害をきっかけに火砕流の危険性や溶岩ドーム形成の研究が世界中で進み、爆発的な噴火様式を表す「プレ型噴火」という専門用語が誕生するなど、現代火山学の基礎を築いた歴史的現場となりました。



