マドリードのエル・エスコリアルの修道院と王室用地

基本情報
名称 マドリードのエル・エスコリアルの修道院と王室用地
スペイン
登録区分 世界文化遺産
登録年

1984年

マドリードと言えば、スペインの首都として知られています。そこから、北西に向かうこと、約50km程の場所に位置しているのが、「エル・エスコリアルの修道院」および「旧王宮」で、その正式名称は、「サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル王室修道院」と言います。

 エル・エスコリアル修道院

photo credit: 12010MADRID MONASTERIO DEL ESCORIAL BIBLIOTECA D via photopin (license)

エル・エスコリアル修道院は、スペインが最盛期を迎えた時代の国王フェリペ2世の命によって建設された、宮殿・修道院・図書館・博物館などからなる巨大な複合施設です。

建設の目的は、フェリペ2世の父であり、スペイン国王・神聖ローマ皇帝であったカルロス1世(カール5世)の霊廟を造ることでした。また、1557年のサン=カンタンの戦いでの勝利を記念するとともに、キリスト教の聖人である聖ラウレンティウスへの感謝を捧げる意味もあったと伝えられています。さらに、スペインにおける反宗教改革の拠点としての役割も担いました。

修道院はグアダラーマ山脈の麓に位置し、東西約206m、南北約161mという広大な敷地を誇ります。1563年に着工し、完成まで21年をかけて1584年に竣工しました。

設計にはフアン・バウティスタ・デ・トレード、ジョヴァンニ・バッティスタ・カステッロ、フアン・デ・エレーラの3人が携わりました。建物はスペイン・ルネサンス様式で造られていますが、特にエレーラの独創的な設計思想が色濃く反映されていることから、「エレーラ様式」の代表作としても知られています。

現在はカルロス1世やフェリペ2世をはじめ、多くの歴代スペイン国王が眠る王家の墓所となっています。また、ティツィアーノ、ティントレット、エル・グレコ、ディエゴ・ベラスケスなどの巨匠による絵画や彫刻を収蔵する芸術の宝庫としても有名です。図書館には貴重な古文書や写本が数多く保存されています。

修道院は夏は王家の離宮として使用されました。フェリペ2世は聖堂の隣に寝室を造り、「王冠を被った修道士」と呼ばれたそうです。

もはや修道院の域を超えた、一大ミュージアムと言ってもいいかもしれません。マドリードにも近いので、ここはぜひ訪れていただきたい場所です。

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称マドリードのエル・エスコリアルの修道院と王室用地
スペイン
登録区分 世界文化遺産
登録年

1984年

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