マダラの騎馬像
ブルガリアの北東部にあるマダラ高原の断崖には、ヨーロッパ中世初期のものと考えられているマダラの騎馬像と言う名の「浮き彫り」が残されています。マダラの騎馬像は、同時期のものとしては、大変貴重なものと言われており、文化的にも高い価値があることを認められて、1979年に世界遺産として登録されました。
マダラの騎馬像が制作されたのは、8世紀ごろではないかと言われており、その名の通り、騎馬像をかたどったものとなっています。また、騎馬像の周囲には碑文が記されており、この碑文も、浮き彫り同様に大変意義深いものであると捉えられています。
マダラの騎馬像が、ブルガリアの歴史を紐解く上で、非常に重要かつ貴重な史料であることは間違いありませんが、この浮き彫りには、不明瞭なことが数多く残されており、詳細は現在でも多くの謎に包まれています。