リヴィウの歴史地区群
リヴィウの歴史地区群は、1998年に登録、2008年に登録内容が変更されたウクライナの世界遺産で、同国西部のリヴィウ州リヴィウに位置しています。
13世紀半ばにガリチア公ダニール・ロマノビッチによって建設され、政治、商業の中心として栄えましたが、14世紀以降ポーランド、オーストリアの支配下となり、旧ソビエト連邦に併合され、ウクライナの一部となりました。
リヴィウ歴史地区はこのような複雑な歴史を反映し、東欧の伝統様式とイタリアやドイツなどの建築様式が混在する、この町独特の建造物が建ち並びます。また、ウクライナ・カトリック教やアルメニア正教など数多くの宗派の教会がある事でも有名です。
リノック広場を中心とした旧市街には、17~18世紀の建造物が多く残されており、中世の雰囲気が漂っています。
2023年、ロシアのウクライナ侵攻により危機遺産リストに追加されました。