レオン・ビエホ遺跡群
ニカラグアにあるレオン・ビエホ(レオン旧市街)は、アメリカ大陸で最も古いスペイン植民都市の一つで、征服者エルナンデス・デ・コルドバによって1524年に建設されましたが、1609年にレオン・ビエホから約3kmしか離れていないモモトンボ火山の相次ぐ噴火と地震に見舞われたことで放棄されました。更なる噴火によって人命や財産に再び甚大な被害が出るのを避けるため、現在の場所に町を移転させることを決めたのでした。
新しい町はスブティアバと名付けられ、アメリカ先住民の町になった一方で、放棄されたレオン旧市街は1960年に発掘されました。火山灰の下から先のスペイン植民地時代の博物館、大聖堂、古い砦などの基礎が発見され、2000年にはエルナンデス・デ・コルドバの遺骸が発見されました。また、同じ2000年にはレオン・ビエホ遺跡群という名でユネスコの世界遺産に登録されました。