レナ石柱自然公園は、ロシア連邦のシベリア極東部、レナ川沿いに見られる自然岩の地形であるレナ川の柱群を含む国立公園です。柱群の高さは150メートルから300メートルで、カンブリア紀の海盆の隆起と、100度にもなる年較差がもたらす浸食作用で形成されたものとなっています。
レナの石柱群
レナの石柱群は、ヤクーツクからのレナ川クルージングの中でも、特に見所とされる場所となっており、石柱群はカンブリア紀初期から中期にかけての石灰岩、泥灰土、ドロマイト、粘板岩などの層から成り、浸食作用によって険しく露出しています。
これらの類型の岩々は、一般に海洋環境で形成されたものであり、水平方向の層状構造および垂直方向の変化は、深海にあったことを示す粘板岩とともに、海進や海退の様子を示しています。
レナの柱群は、カンブリア紀の化石出土地としても重視されています。