バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
「バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」はスペイン南西部の都市バレンシアに絹の商品取引所として15世紀ごろ建てられた、ゴシック様式の建物からなる世界遺産です。
「バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」の敷地面積は建物とその他を含めて2000 m²を超える広大なもの。
「海の領事の広間」、「塔」、「柱のサロン」、「オレンジの木の中庭」の四つの部分から成り立つ建物は、世俗建築でありながら、分厚い壁や塔、銃眼や数々のレリーフの華麗さが一種の古城を思わせる、当時のバレンシアの経済力の大きさを偲ばせる豪奢な建築物です。
柱のサロン
当時の金融業務を行うための交換所が置かれた「柱のサロン」の天井はオジーヴ穹窿で、楽園を彷彿とさせます。
支払いができなかった者を収容するための牢獄と礼拝堂をおさめた四階建ての「塔」の、中心の柱のない螺旋階段も、当時の建築技術の高さを偲ぶ貴重な資料となっています。