古都京都の文化財

「古都京都の文化財」は、京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市にある17か所の寺社のことであり、1994年に世界遺産に認定されました。それぞれが特別名勝や国宝建造物に指定されています。

「古都京都の文化財」リスト

 

清水寺

【世界遺産】古都京都の文化財

京都観光で外せないのが清水寺。13万平方メートルもある境内には、国宝と重要文化財を合わせた15つの伽藍があり、そのほとんどが江戸時代の初期に再建されました。寺名の由来は、寺が建つ音羽(おとわ)山中から湧いて音羽の滝に流れる清水によります。

平等院

10円硬貨のデザインとしておなじみの平等院は、京都府宇治市の宇治川沿いにあり、藤原氏ゆかりの寺院です。元々この地には、源融(みなもとのとおる)という、源氏物語の主人公・光源氏のモデルとされた人物の別荘がありました。

 宇治上神社

【世界遺産】古都京都の文化財
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宇治上神社は京都府宇治市にある神社で隣接している宇治神社とは対を成しているといわれています。建物が本殿と拝殿のみでとても小規模であるため、世界一狭い世界遺産と呼ばれることもあるそうです。

比叡山延暦寺

【世界遺産】古都京都の文化財
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延暦寺は、西に京の都、東に琵琶湖を望む幽幻の地にあり、平安京の鬼門(北東)を守る鎮護国家の道場でありました。天台密教の拠点として、平安時代以後、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など多くの高僧たちを輩出し、今もなお修行道場として厳粛な雰囲気に満ちています。僧兵の拠点としても有名であるが、戦国時代には織田信長による焼き討ちにあいました。

高山寺

高山寺は、京都駅からバスで約50分、京都市右京区栂尾(どがのお)にあります。高山寺は、奈良時代の開基とされ、1206年に後鳥羽上皇が明恵上人に下賜し、再興された寺です。

二条城

【世界遺産】古都京都の文化財
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二条城は、徳川幕府の誕生と終焉の舞台となった場所です。15代将軍徳川慶喜がここ二条城で大政奉還を表明したことでも有名です。

龍安寺

【世界遺産】古都京都の文化財

龍安寺といえば石庭。白砂と石だけで構成された庭は、政元の時代に作庭されたといわれています。「七五三の庭」とも親虎が子を連れて水を渡る姿にも見えることから「虎の子渡しの庭」とも呼ばれる石庭ですが、現在でも、その作者は分かっていません。

仁和寺

京都市右京区にある仁和寺(にんなじ)のすぐ近くには石庭で有名な「龍安寺」があります。仁和寺は、門跡寺院となった最初の寺であり、徒然草や方丈記にも登場する格式高い寺院です。また、仁和寺には遅咲き桜として有名な「御室桜」があります。

天龍寺

【世界遺産】古都京都の文化財
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天龍寺は、1339年に没した後醍醐天皇の菩提を弔うために、室町幕府初代将軍足利尊氏が夢窓疎石(禅僧であり作庭家)を開山として建立した寺です。京都五山の第1位として栄え、広大な敷地を誇っていました。

慈照寺(銀閣寺)

【世界遺産】古都京都の文化財
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慈照寺(銀閣寺)は、室町幕府8代将軍足利義政が、1482年東山に建立した山荘(東山殿)が発祥です。銀閣という名前の由来は、北山殿金閣と対比してつけられ、慈照寺という義政の死後、臨済宗の寺院となり、義政の法号から慈照寺と名付けられました。

鹿苑寺(金閣寺)

「古都京都の文化財」の構成資産の中でも、清水寺と並ぶ人気観光地・金閣寺こと鹿苑寺(ろくおんじ)。金閣の名の通り金色に輝く豪華絢爛な舎利殿が有名で、観光客や修学旅行生が必ず訪れる京都観光の定番中の定番ともいえる場所です。

賀茂別雷神社(上賀茂神社)

賀茂別雷神社(上賀茂神社)は、古代山城国(京都)の豪族、賀茂氏の氏神である「賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)」を祭神とする神社です。通称である「上賀茂」は、8世紀に賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)が分社したため、区別するために「上賀茂」と呼ばれるようになりました。

賀茂御祖神社(下鴨神社)

賀茂御祖神社(下鴨神社)は、8世紀半ばに賀茂別雷神社から分社されました。賀茂別雷神社とともに、国家鎮護の神社として崇敬され、祭神は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)です。

醍醐寺 

豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」で有名な醍醐寺は、京都市伏見区にあります。醍醐寺は、874年聖宝理源大使が上醍醐に堂宇を建立し、准胝観音(じゅんていかんの)、如意輪観音(にょいりんかんのん)を安置したことに始まります。

西芳寺(苔寺) 

境内を、約120種もの苔が覆い、周辺の緑の木々と相まって美しい景観美を見せるため「苔寺」と呼ばれる西芳寺は、奈良時代に高僧行基によって創建したといわれています。その後、1339年夢窓疎石が禅宗寺院として再興し、隆盛を向かえます。

本願寺(西本願寺)

【世界遺産】古都京都の文化財
photo credit: 西本願寺 via photopin (license)

京都市下京区にある本願寺(西本願寺)は、一般的に知られている「西本願寺」とは通称で、正式名称を「龍谷山 本願寺」といい浄土真宗本願寺派の本山です。本願寺は、1272年宗祖・親鸞聖人の廟堂を末娘・覚信尼が京都東山に建立したことに始まります。その後、比叡山延暦寺から迫害などを受け、大阪、和歌山など場所を転々としますが、1591年豊臣秀吉から寄進を受け、現在の場所に移転しました。

教王護国寺(東寺)

794年桓武天皇は、平安京遷都に際して都の正門(羅城門)の東西に官寺(国立の寺院)として、「東寺」と「西寺」と建立しました。その後、西寺は衰退しましたが、東寺は、823年に弘法大師空海に下賜され、この時、正式名称を教王護国寺とし、日本初の真言密教の寺院となりました。

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称古都京都の文化財
日本
登録区分 世界文化遺産
登録年

1994年

キーワード

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