1978年に世界遺産に登録され、世界遺産第一号の12件の1つになったクラクフ歴史地区は、ポーランド南部にある都市で、マウォポルスカ県の県都にあります。
11世紀から600年近くポーランド王国の都として栄えたクラクフは、ポーランドで最も歴史ある都市の一つで、17世紀初頭にワルシャワに遷都するまではクラクフがポーランド王国の首都でした。
クラクフ歴史地区は、近隣諸国からの侵略を受け続けたポーランドにあって奇跡的に破壊を免れました。世界遺産に登録されている旧市街には、歴史的な建造物が多く残っています。
「クラクフ歴史地区」主要スポット
聖母マリア聖堂
街の中央広場にそびえる聖母マリア聖堂では、1241年のタタール人襲撃の逸話を象徴して、今も当時と同じようにラッパの音が鳴り響きます。
クラクフはポーランド文化の中心地であるといわれています。
織物会館
ヨーロッパ最大級の広さを持つ中央市場広場には、14世紀、露店を屋根で覆い、長さ100mの織物会館が建てられました。
16世紀の消失後、ルネサンス様式で再建され、19世紀末にアーケードが付けられました。
ヴァヴェル城
11世紀に王の居城となったヴァヴェル城は歴代の王が増改築を行い、敷地内に王宮や大聖堂も造られました。
ジグムント1世が建てた、金のドーム が輝くジグムント礼拝堂は、アルプス以北でもっとも美しいルネサンス建築と言われています。歴代の王41人が眠 るこの城は、今も変わらず古都のシンボ ルとして人々を魅了し続けています。