コンソの文化的景観
エチオピアの南部には、コンソ地域と呼ばれる一帯がありますが、同時に、この地域には、独特の環境において生き抜いていくために、知恵を駆使し、多彩な工夫を行いながら、長きにわたって、この地に根付いた生活を続けている人々が存在しています。
そのため、コンソ地域では、周囲の自然環境に対応する必要性から、村や家屋の構造に特徴がみられると言われています。それに加えて、独特の風習・文化に則った営みも造り上げてきたため、非常に特徴的な生活形態を築き上げてきてもいます。そもそも、このコンソという言葉は、単なる地域の名前であることのみに留まらず、この地域に住まう民族集団の事も指していると言われています。
こうした、コンソ地域におけるコミュニティの暮らしぶりや、それによって形成された文化的景観などが、文化遺産としての価値を認められ、2011年に「コンソの文化的景観」として世界遺産に登録されました。