キジー・ポゴスト(キジ島の木造教会建築)



ロシア・カレリア共和国オネガ湖浮かぶキジ島はロシア正教の木造建築群で有名です。その古さと美しさはロシア国内でもよく知られ、1990年には島内の木造建築群が世界遺産に登録されました。

14世紀に建てられたロシア最古の木造建築、ローム修道院の聖ラーザリ教会をはじめ教会建築、個人住宅、風車などがあります。教会のあるキジ島は、湖の大小さまざまな五千あまりの島に囲まれた長さ7km幅500mの細長い島です。高速船で約1時間、定期船の運航は4月から9月までになります。

「キジ」の意味はこの地域の先住民の言葉で「祭祀の場」。その言葉通りに自然崇拝の祭祀の場で、先住民が正教徒に改宗した後も聖地として引き継がれました。16世紀キジ島は島々の中心でした。

このころすでに顕栄聖堂(プレオプラジェンスカヤ教会)と、生神女庇護聖堂(ポクローフスカヤ教会)の原型があったそうです。記録では1690年に顕栄聖堂が落雷で焼失、生神女庇護聖堂も老朽化で取り壊されます。顕栄聖堂が再建されたのは1714年。最上部のドームの高さが37mある22個の玉ねぎ頭のドームはすばらしいものです。

1764年には隣に9つのドームをもつ生神女庇護聖堂が建設され、1874年には鐘楼が建立されました。この3つの建物は驚嘆すべきことに、釘をまったく使わずすべて木で無名の職人たちが作り上げた様式の異なる複数の建築群です。

プレオブラジェンスカヤ教会

プレオブランジェンスカヤ教会は、ロシア正教の十字架を頂く玉葱型ドームが22個あります。当初このドームは1つしかありませんでしたが、キリスト教の四使徒の象徴である4つの小ドームが造られてからは、次々に数が増えていきました。ドームの外観は、光の加減によって銀色に輝くように仕上げられています。

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ポクロフスカヤ教会

9つの円蓋を持つポクロフスカヤ教会は、1764年に建てられました。夏季専用のプレオブラジェンスカヤ教会に対して、ポクロフスカヤ教会は、ベチカ(暖房)を持つ冬季専用の教会として建造されました。

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ラーザリ復活教会

ラーザリ復活教会は、ロシアに現存する最古の木造教会建築のひとつで、1961年にオネガ湖畔にあるムーロム修道院から移築されてきました。木造ながら長く保存されてきたのは、ラーザリ復活教会が大きな聖堂内に建てられていたため風雨にさらされることがなかったからといわれています。

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