キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群

キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群

キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群は、1981年に登録された世界遺産で、キルワ・キシワニ島とソンゴ・ムナラ島は、タンザニア南部のインド洋上の島です。この2つの島はかつて交易の拠点として栄えたところで、イスラムの遺跡が残されています。

キルワ・キシワニ島

9世紀に、キルワ・キシワニ島が商人アリ・ビン・アル=ハサンに売却されて以降、モノモタパ王国の黄金、タンザニアの奴隷などの交易の拠点として発展し、大きな都市になりました。

モロッコ出身の旅行家イブン・バットゥータは1331~1332年に同島を訪れ、旅行記『三大陸周遊記』の中に、この島について記しています。またイギリスの17世紀の詩人ジョン・ミルトンの『失楽園』にも、この島が登場します。

16世紀初めに、フランシスコ・デ・アルメイダがこの島を訪れ、その後間もなくポルトガルの支配下に置かれます。しかし長くは続かず、アラブ人により奪還されました。ここには12世紀に建てられた大モスクやフスニ・クブワ宮殿などが残されています。

ソンゴ・ムナラ島

ソンゴ・ムナラ島は14~15世紀に栄えた島で、マングローブの林に埋もれて、アラブ人居住地や5つのモスクなどの廃墟が残っています。この島の記録はほとんどなく、14世紀から15世紀頃に繁栄していたらしいということが分かっているのみです。

この2つの島の遺跡は、熱帯特有の気候や植生によって遺跡の浸食や破壊が進み、また適切な保護措置も講じられてこなかったことから、2004年に危機遺産リストに登録されましたが、2014年にリストから外されました。

ギャラリー

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群
タンザニア
登録区分 世界文化遺産
登録年

1981年

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